そして人生4度目の転機は訪れた | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

Mr.Gの気まぐれ投資コラム

50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

2015年の記事を2019年にリブログした記事のリブログです。

 

2年前の記事で、私の人生で経験した3つの転機と、4度目の転機到来を予期した。

 

① 2001年9月11日の全米多発テロ。

https://www.businessinsider.jp/post-175023

 

② 2008年9月15日のサブプライムショック(リーマンショック)

https://toyokeizai.net/articles/-/237706

 

③ 2011年3月11日の東日本大震災。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

 

そして4度目の転機は昨年2020年に「世界を見舞う新型コロナ感染拡大の脅威」という予期せぬ形で訪れた。

④ 2020年~ コロナショック

2020年の株価大暴落 - Wikipedia

 

この「コロナショック」を、人類を滅亡に追い込む恐れがあるレベルのウイルス感染の脅威と捉えるか?単にウイルスの感染拡大に端を発する世界の分断化の進行という政治的な側面で捉えるか?ウイルス感染拡大が世界経済に与えた経済的なダメージや余儀なくされた価値観の転換局面と捉えるか?

それとも、それら全てなのか?

 

脅威や危機というものは、現実に目の前に存在していてそれを同じように経験していても、ひとによって捉え方は相当異なる。

新型コロナ問題に関しては未だ我々はその脅威の最中にあり、その脅威の大きさを把握すらできていない。

当初ウイルスという見えないものの恐怖に過剰に怯えていた我々は、日々増えゆく感染者の数や重傷者、死亡者の数といった報道される数字に翻弄され、今では感覚が麻痺して、1日の感染者が1,000人になろうが2,000人になろうが、目の前で家族や知っている人が死んでいかない限り、もはやどうでも良いことになってしまっており、どうするべきかも判断できない最悪の状況に陥っている。

 

奇しくもこのコロナショック下で経験したことをきっかけに投資に目覚める人が居るようだが、安易な考えや政府の誘導するトレンドに乗っかって軽い気持ちで投資を始めるのは危険かもしれない。

 

「コロナショック」という名の「コロナバブル」が起こっているとすれば、本当の経済危機を経験するのはまだこの先という事になる。

本当なら、今は「投資をやってきた人が投資を止めるタイミング」と言えるだろう。

 

恐らく大半の人が感じているコロナショックの危機感と私が感じているものは相当異なるに違いない。

 

私が感じている危機感は、大げさに言えば「世界同時通貨危機」みたいなものだ。

 

新型コロナのような未知のウイルスは、もしかすると世界を滅ぼすかもしれないが、インフルエンザが今のところ世界を滅ぼしていないように、人類とは何らかの折り合いを付けて共存していくのかもしれない。

 

どちらかと言えば、ワクチンや治療薬の開発と地球規模での普及という人間の科学力がカギというよりは人間の免疫力という本来の生命力が試されている気がするし、たぶん時間と共に落ち着くところに落ち着くのだろうとは思う。

 

中国の武漢で発生したとされるこのウイルスが、自然発生したものか人為的なものだったのかは今となっては分らないが、その事で中国が米国と軍事的な敵対を深め、米国ではアジア人ヘイトまで起こってしまうという人間の愚かさには手塚治虫先生的にあきれ果てる。

 

発生の経緯はともかく、既に人体を経て変異している新型コロナウイルスは、自らの生き残りのために独自の進化を遂げている。

 

人間も負けないようにバージョンアップしなければならないことは明らかであり、分断化や差別などしている場合ではない。

 

そんな完全に終わっちゃってるこの世界で、この先付け焼き刃の投資などという技術で生き残ろうとすること自体に無理があるが、それでも投資やお金儲けで生き残るしかないというルールを無理矢理設定するとしたら、一体何に投資をすれば良いのだろう?

 

順調に成長を続けるS&P500のようなインデックスに投資していれば10年後も安泰なのだろうか?

USドルですらどうなるか分らない未来では、どのような価値が何によって計られるのか?

通貨をヘッジするために何を持っておくべきか?

金(ゴールド)などの現物?BTCのような仮想通貨?食料?安全?エネルギー?

現物であれ証券であれ、今のところはUSドルなど既存通貨によって価値が評価されているものであり、究極的には幾らお金があっても買えないものには値段が付かない。

 

株や投資信託やETFのようなコマーシャルな金融商品に、今更日本で日本円で投資するなど自殺行為というか無駄玉を打たされてるだけのように思え、このような危機的な状況下で普通に宣伝されている金融商品が我々のような雑魚が生き残るための最終兵器になり得るとは到底考えられない。

 

桁違いの金持ちは、既に仕込みを終えている。

我々雑魚が政府の口車に乗せられて安易に株など始めようものなら、金持ちの地ならし材料にされるだけだろう。

 

昨日偶然乗ったタクシーの運転手が言っていたことが印象的だ。

なぜ私のそのような話をしたか分らないが、その運転手の父親は大戦末期に中国の天津から生き延びて帰ってきたらしく、おそらく関東軍の幹部クラスだったのかもしれないが、「軍の上層部は戦争の負けを早くから知っており、自分たちだけ先に逃げた」と。

 

今の政治家もそうだが、資本主義社会における超富裕層特権階級も、同じように自分たちだけ先に逃げることは間違いない。

 

我々のような平民が戦争のような究極の危機から生き残るためには、通常兵器ではなく、もっと強力でアウトローな何かをリスクを取ってでも取り込まないと無理だ。

 

20年前なら、オフショアの金融商品は十分強力な武器となり得たが、正直なところ今はどうか分らない。

税金を払おうとしない人たちが作り上げたタックスヘイブンの金融商品のなかで、平民が取り込むことのできる唯一の金融商品は「オフショア・セービングプラン」という積立商品であり、まさに弱者の戦略兵器と言える。

 

しかしながら、それが武器であり兵器である限り、その性能を信じて正しい使い方をしなければその本領を発揮することはできないばかりか、自分にとっても危険なものとなりかねない。

 

今からようやく武器を取ろうと目覚めた若い人(経済的弱者)が、通常兵器と通常戦略で経済的に圧倒的な強者である支配階級と戦っても勝ち目はない。

 

武器を取る前に、武器の性能を熟知し、その扱い方を学ぶということが今は大事だろう。

いま間違った武器を手にすることはビギナーにとっては致命的な結果に繋がる。

 

この先10年以内に、戦争など5つめの転機が訪れないことだけを心から願うものの、それすら不気味に現実味を帯びてきていることが懸念される。

 

このまま世界の分断化が進んだ場合、国を守るための軍備の重要性は高まらずを得ない。

もし私が国を動かす立場であれば、同じ国債を刷って予算を捻出するならば、コロナ対策費用よりも防衛費にウェイトを置くだろう。

 

国も弱者である限りは、強者に利用され踏み潰されないような弱者の戦略と最強の武器が必要なのは同じ事なのだ。