RL360やITAの積み立てを今から始めようとしている人へ | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

4年前の記事の焼き直しですが、(自分で言うのも何ですが)なかなか良いことが書かれていますので、これから積み立てを始めようとしておられる方には是非お読み頂きたいです。

 

RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ***)の積立を今から始めようと考えている方にとって、重要なことは以下のようなポイントではないかと思います。

まず、どのような商品のどのようなお勧めが誰からあろうとも、オフショアの積立投資というものを始める場合には、ロイヤルロンドン(RL360)のRSPかインベスターズ****の提供する積み立て商品(セービングプラン)しか基本的に選択肢は無いと考えておいた方が良いと思います。
その上で、重要な事は以下の3点になります。

1)誰から何を聞いて興味を持ったかは、購入判断の要素から外す
2)購入前に商品のスペック(内容)についてはIFAから直接話を聞き十分理解をする
3)紹介者や紹介会社ではなく海外のIFA(仲介ブローカー)から直接自分で購入する

このブログを含め、RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)で検索をすれば、ネット上でも沢山の情報が今は手に入ります。
その情報の信憑性はともかくとして、情報が多いのは無いよりはマシです。

但し、情報の発信者には必ず意図があることを忘れてはなりません。

私のブログにたどり着かれる方も、大半は、どこかで誰かからRL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)の話しを聞かれて、購入前や購入後に検索してたどり着かれる方ばかりです。

買ってしまってから、どうだったのか不安になって検索するくらいなら最初から買わない方がマシです。


ご自身で調べてみればわかることですが、この手のオフショア商品が日本で広まってきた背景には長く複雑な歴史があり、2008年頃からのフレンズプロビデント(Friends Provident)が辿った歴史を理解しないことにはなかなか理解できない不可解な情報の乖離現象に突き当たります。
今でこそネット上に情報は沢山ありますが、現実にはオフショアの積立商品は長い歴史の中で思ったほど日本で定着しているものではありません。

積み立てNISAやiDecoの口座が1,000万口座以上あることと比較すれば、10万口座も無い未だにゴミのような市場です。

RL360(ロイヤルロンドン)とITA(インベスターズ****)に関しても、ポジティブな意見とネガティブな意見が入り交じっています。

詐欺だと言うひとも居れば、凄く良いからやった方が良いと言うひとも居ます。

投資商品のスペックは、所詮紙の上のものでしかなく、内容は極めて明快(であるべき)です。

なので、わかりにくい部分があれば、わかるまで時間をかけて追究すれば良いだけのことです。

日本の投資商品や保険は、敢えて感情に訴える部分をクローズアップして、商品の構造については意図的にわかりにくくしているとしか思えないほどわかりにくいですが、海外の投資商品の構造はそれに比べれば非常にシンプルです。

英語がわからなくてつまずくかたも多いようですが、そこで恐れをなすようでは所詮海外で投資などできません。

流通に関しても、商品提供会社(プロバイダー)→仲介ブローカー(IFA)→投資家という極めてシンプルな構造となっており、RL360(ロイヤルロンドン)であろうが、ITA(インベスターズ****)であろうが、どこか海外の正規仲介業者1社にコンタクトを取れば購入できるものです。

 

そのような無駄な宣伝費も不要に沢山の営業マンにも経費が使われていないという事実だけを見ても、タックスヘイブンの金融商品は十分魅力のあるものであると言えます。

そういった、どこの国のどの会社がどこの国のどの商品を扱っているか?など海外の正規代理店に関する情報も10年以上昔は全くありませんでしたが、今ではネット上でたくさん公開されています。

RL360(ロイヤルロンドン)を買いたければ、RL360(ロイヤルロンドン)の(海外の)正規代理店を探して、そこから購入すれば良いし、ITA(インベスターズ****)であっても基本的には同じことです。

昔であれば、RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)にメールで直接聞けば、代理店の選択を提供してくれましたが、今では複数の競合する代理店が存在し、利害に関わるためか、情報を教えてくれなくなりました。

代理店(IFA)に直接問い合わせた場合についても、日本居住者であることを明かすと、日本の紹介代理店に振られるケースが多く見受けられます。

日本の金融庁は、自分のシマが荒らされることに対して、たとえ規模は小さいとしても、海外のIFA(ブローカー)にまで文句をつけに行きますので、IFAは法的な責任回避のためにそのような対応をしている場合が多いように思います。

しかしながら、こちらが勝手に買いたいと言ってわざわざ連絡してやっている訳で、それを海外のIFAがスンナリ受け入れてすれさえすれば、業法上の問題は本来何も無いはずです。

 

改めて言っておきますと、日本の金融商品取引法では、国内未登録の金融商品の販売は規制されていますが、投資家が海外へ直接問い合わせて海外の投資商品に投資することが禁じられているわけではありません。


RL360(ロイヤルロンドン)の場合は、昔ながらの仲介ブローカー(IFA)のどこか1社だけ経由するシンプルな流通システムですが、ITA(インベスターズ****)の場合は少々複雑です。

ITA社は元々、複数の階層に渡る紹介者(イントロデューサー)経由で、オンラインによる販売可能なMLM的なシステム(ほぼMLMのものと同等の)を持っており、殆どの契約は誰か個人のイントロデューサーに帰属するのが現状で、それゆえ大元の仲介IFA(ブローカー)にたどり着きにくくなってはいますが、最近ではインベ社は流通のMLM化を厳しく禁止しており、特定のIFAが基軸となってその下に紹介者が付くような形が多くなってきていますので、良く掘ればどこかIFAが出てくる場合が多いでしょう。

ちなみに、仮に間に複数の紹介者や代理店が関与していても、投資家が余分にお金を取られたり、物のように高く買わされたりすることは基本的にありません。
ただ、階層が複数に渡ると、どんどん商品の内容についての説明責任がいい加減になるというか、問題はそもそもイントロデューサー(紹介者)にはそのような法的な商品の説明責任はありません。
商品の構造についても、メリットだけではなくリスクを含めて話す必要もありません。

それが増長すると、いわゆる「ミスセル」と言われる悪意のある売り逃げが発生します。

過去において、主にフレンズプロビデント全盛期の2008年~2012年に正規代理店では無い誰かから勧められて積立商品を購入した人たちがの多くは、このミスセルと売り逃げの被害者です。

現在は、大量に当時の契約者の解約が行われていることでしょう。

RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)においても、同じような事が繰り返されようとしています。

しかし、かつて売り逃げをしたプレーヤーと、これから売り逃げをするであろうプレーヤーはこの10年の間に既に殆どが入れ替わっているいるように見受けられますので、これから売り逃げをする人は今売っている新しい人たちです。

売り逃げですから、5年以上前からフレンズプロビデントを売っていた紹介者で、今でもRL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)を相変わらず売っている人はほとんど居ないということです。

 

逆に言えば10年前からフレンズプロビデントを売っていて、今でもRL360やITAを売っている人はまあまあ信頼できると言って良いでしょう。

その紹介者の典型的な売り逃げ姿勢や、それに依存するIFA(正規代理店)、場合によっては抱き合わせで紹介される配当型詐欺案件など、流通のプロセス上に詐欺的な要素がある場合もあり、状況は複雑です。

しかし、売りに来る人から買わなければそういった罠にはまることもありません。

「最後は自分で買いに行く」これはとても大切なことのように思えます。

RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)といったプロバイダーやその商品、はたまたIFAに関して、ネガティブな意見を発信する背景には、それを売られると(買われると)商売のチャンスを逃す同業者がいるということです。

フレンズプロビデントの積立は、もし継続していれば10年越えの方が多くなって来た筈ですが、現実には今でも契約時の金額で支払いを継続しているひとは僅かでしょう。

これからはRL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズ****)をやっているひともどんどん脱落していき、市場ではオフショア積立に関するネガティブな意見が増えていくと思われます。
途中で止めてしまうひとは、「運用が思わしくないから」という理由の方が多いですが、それは言い訳に過ぎず、結局止めてしまうことで確実に損を被りますので、そこから良い意見が出るわけがありません。

これから始めようと考えておられる方が、そういったネット上のネガティブな意見に耳を傾ける価値はありません。単にそういう歴史の繰り返しなのだと達観した方が良いでしょう。

分析の結果、商品が自分にとって有益だと判断すれば、IFAに直接問い合わせて確認の上購入すれば良いだけであり、理解できなければ買わなければ良いだけです。

日本居住者を相手にしている海外のIFA(仲介ブローカー)で、RL360(ロイヤルロンドン)、ITA(インベスターズ****)の双方を扱っているところはそれほど多くはありません。

IFAの選択に関しても、いろいろな議論がありますが、このご時世において、特に積立投資に関しては、運用能力で判断する時代は終わっています。

「AというIFAよりもBというIFAのほうが運用が良い」という話しをよく聞きますが、実際のところ何をもってそう言っているのかイマイチよくわかりません。

おそらく見せられた過去の成績だと思いますが、3年しか歴史のない会社の過去5年間の成績など見せられても何の役にも立ちません。

そういうことを捏造して売りにするところに逆に問題を感じます。

圧倒的に、経営姿勢とサポートの体制がIFAの選択基準としては重要であると感じます。

 

これに関しては、海外のIFAで余分なコストを割いてまで日本国内にサポートセンターを置いて顧客をサポートするようなバカなIFAは殆ど存在しません。

 

もしあれば良心的だと思います。

 

私が知っているIFAでは現在1社だけありますが、非常に希なケースと言えます。

 

仮に、契約しようとしているIFAがどこであれ、そこにしっかりと契約とその後のサポートに関する責任を負わせておくことが重要です。

 

また、IFAの担当者は一般的に入れ替わりが激しいですが、根っこのところにしっかりと人脈を築いておくことをお勧めします。

30年後の未来を託すわけですから、どこの誰でも託せるといというわけにはいきません。