いきなり円高で始まった2019年ですが、しょっぱなから波乱の予感ですね。
円高の時にすべきことはひとつしかありません。
円を海外に移転して外貨(USD)に変えることです。
問題は、円高になると日本の株価が下がるので、国内株式で運用をしている方の場合は、動かしようが無いということです。
なので、本来は円安で株高の時に利確しておいて、円高で海外移転するのが理想的なのですが、日本国内で主に運用をしている場合はなかなか上手くいかないのが現実でしょう。
私は円を殆ど持っていないので、円高のありがたみは全くありません。
1USD=110円を切る為替レートでの海外への資産移転は間違いなく良いタイミングと言って良いでしょう。
口座開設が難しくなったといわれるHSBC香港ですが、まだ口座を持っていない人は今年は是非チャレンジしてもらいたいものです。
既に口座をお持ちの方も、多くの方は活用しそびれていたり、全く活用せずに休眠口座になっている方が多いように思われますが、この機会にせっかくある貴重なツールを有効に活用されてはどうでしょう?
かつてHSBC口座開設ブームにのって10年くらい前に口座を開設された方々は、まるでHSBC香港の銀行口座がタックスフリーで金利の高い魔法の箱のようなもので、それさえ持っていれば勝ち組のような印象を持っていたかもしれませんが、現実はそのようなものではありません。
ただ、その信頼性と使い勝手の良さから、やはりお勧めできる海外の銀行口座でNo.1はHSBCの、しかも香港だと思います。
最近の風潮では、FATCAによるアンチマネーロンダリング規制や、国家間の徴税もれを無くすことを目的としたOECDのCRSなどの網がかかったせいで、HSBC香港も色々と小うるさくなってきて、正直鬱陶しいというのはありますが、それはそれで時代の流れとして受け止めてキチンと銀行の要求に対応するしかないというのが現実です。
CRSの対象国でないフィリピンなどで口座を開設することを勧められるケースもあるようですが、私は少なくとも気乗りしません。
10年以上前から多くの博識者が、海外への資産疎開を勧めてきましたにもかかわらず、規制の比較的緩かったその時代に資産移転を行っていた人は僅かしか居ません。
円高で始まった今年こそ、資産疎開を試みる最後のチャンスかもしれません。
HSBC香港は、そういった真面目に資産疎開を試みる方にとっては非常に使い勝手の良い第一次的な疎開先であり、そこで疎開は終わりではありません。
二次疎開、三次疎開もあり得ますが、まずは香港HSBCを制覇する必要があります。
いきなり高い山には登れないということです。
資産の安全な移転方法としては、相変わらず手持ちかカード払いによる海外積立くらいしか方法はありませんが、手持ちによる海外への現金の持ち出しは可能でも、銀行窓口での入金時に源泉の確認が厳しくなっており、これに関しても、最終的には地下銀行に依存する中国のような状態になるのは間違いなさそうです。
そう考えると、日本のクレジットカードを使用した、海外ファンド積立へや、貯蓄型生命保険への支払いは残された貴重な資産移転の手段であると言わざるを得ません。
年の初めに、海外投資の目的のベーシックな部分について敢えて述べさせて頂きました。
みなさんにとって、今年1年が有意義で良い年であることを願っています。
そして、どのような予期しにくい波乱や変動が起こったとしても、生き抜くこと=サバイバルが最も優先される課題であると私自身は肝に銘じています。