Sun Diamond Income Plan/サンライフ香港の養老年金商品が年内で打ち切り | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

香港のSun Life Financial(永明金融)が提供する養老年金商品で、割と人気のあった「Sun Diamond Income Plan」という商品が今年いっぱいで打ち切りになる。

 

おそらく、同じカテゴリーの代替商品が来年から上市されるであろうと思われるが、今のところまだその具体的な情報はない。

 

打ち切りの理由もはっきりしないが、特に何か問題があったわけでもなく、単に商品が古くなったのでリニューアルという可能性が高い。

このAnnuity(アンニュイティー)と呼ばれる商品カテゴリーは、海外の生命保険会社が提供する養老年金商品としては一般的なものであり、フレンズプロビデントやRL360といったマン島の生命保険会社が提供するファンドのポートフォリオで運用するセービングプラン(積立型年金プラン)が運用保障のない変額年金に近いものであるのに対し、一括もしくは定期払いの金額に対して、確定の利回りが保証されている点が特徴である。

 

今年で打ち切りになる、このSun Life香港のDiamond Income Planは、被保険者死亡時の死亡保障に当たる部分は極めて少なく、ほぼ運用型の商品であるといってよい。

支払い方法と年金の支給パターンの組み合わせで以下のようなバリュエーションがある。

 

1)一括払いで6年運用後、7年目から12年目までの6年間年金支給の「6/6」

2)3年払いで8年運用後、9年目から16年目までの8年間年金支給の「8/8」

3)5年払いで10年運用後、11年目から20年目までの10年間年金支給の「10/10」

4)5年/10年/15年払いで、60歳まで運用し、61歳から90歳までの30年間年金が支給される「60/90」

 

いずれの場合も、支払額に対する期待運用利回りはおおよそ4%で、それ以上は期待できない。

 

比較的年齢の若い人が、4)の60/90で早めに払い込みが可能な場合、払い込み総額が60歳まで4%で運用され、その運用総額に対して、61歳から年4%の年金を90歳まで配当として受け取ることができるので有利だ。

 

本来の公的年金はこうあるべきだという理想の商品だが、海外では個人が自分でこのような養老年金に若いうちから加入して将来の準備をしている。

 

4%程度の手堅い利回りをどう見るか?というところにこの商品の評価はかかってくるが、今後出てくるであろう新商品の内容が、現行のものを上回るかどうかについては疑わしい。

 

この商品は、サンライフ香港が提供する香港認可商品であり、日本居住者の場合、香港への物理的渡航を条件にのみ加入可能。

 

あと2ヵ月しか、この商品を購入するために渡航するチャンスは残されていないが、購入する場合には香港でPIBAかCIBのライセンスを持ったIFAにコンタクトすべきだということは今更言うまでもない。