さて、先日RL360(ロイヤルロンドン)やITA(インベスターズトラスト)など、オフショアのプロバイダーが提供するオフショアの投資商品に手を出すならばそれなりの覚悟が必要であることを述べた。
「RL360やITAなどオフショアの積立に興味をお持ちの方へ、改めて言っておきたいこと。」
https://ameblo.jp/saruahi/entry-12310183491.html
賢明な方は既にお気づきかもしれないが、日本にお住まいの一般投資家の方々が活用できるオフショアの投資商品というのは既に僅かしかなく、それすら今後どうなるかはわからない。
積立商品であれば、マン島RL360(ロイヤルロンドン)のQUANTUM(クアンタム)か、ケイマン諸島ITA(インベスターズトラスト)のEVOLUTUON(エボリューション)/S&P500INDEXに絞られるし、生命保険であれば香港のSUNLIFE(サンライフ)くらいしかない。
世界的な金融規制強化の波に晒されて、タックスヘイブンも聖域とは言えなくなってきた今、オフショアのプロバイダーも、表向きは各国の金融業法や、FATCA、CRS等の国際ルールに従わなくてならなくなり、そんな中で自主的に日本など殆どの人が英語すらまともに話せない面倒くさい国の居住者を排除していく傾向が強まっている。
混沌とした世界の中で、マイノリティーとして生き残る覚悟が必要であると同時に、自分たちは世界レベルの生き残りを賭けたマイノリティー同士の戦いの中では、その戦線から根本的に除外されようとしているグループだという認識も必要かもしれない。
世界でも最もお金持ちの国の1つである日本という国や国民が、まさかそのようなポジションにあるとは誰も感じていないかもしれないが、それは紛れもない事実である。
北朝鮮との有事の危機が目前にあるこのよう状況下で、無駄なお金を使って、今更「民意を問う」解散総選挙をおこなおうとしているこの奇妙な国を、いったい世界はどう見ているのだろうか?
仮に、日本という国が末期的症状のどうしようもない国であり、世界からも見捨てられているとしても、悲しいかな一般大衆である我々ができることは殆ど無い。
たとえ明日ミサイルが飛んでこようが、米国が北朝鮮の核を殲滅する軍事的行動に出るかもしれなくとも、我々は明日も仕事をし、ご飯を食べて、酒を飲んで、テレビを観て、寝るだけだ。
そうやって殆どの人たちが、もしもの時には犠牲になる。
最近、アメリカから核シェルターを購入する日本人が増えているという情報をネットで見たが、最低でも500万円する小型の地下シェルターをわざわざアメリカのメーカーから輸入する人というのはいったいどのような人だろうかと想像してしまう。
そのひとは、間違いなく、「もしかしたら北朝鮮の核ミサイルが飛んでくるかもしれない」という前提に基づいて、もしもの時には自分たちだけが生き残ることを目論んでいる。
オフショアの投資商品を購入するという行動心理も似たようなものかもしれない。
日本には、一般家庭向け核シェルターの需要がそもそもなかった為、そのような小型の核シェルターを製造しているメーカーがない。
核シェルターが欲しければ、米ソ冷戦時代から核シェルターの需要があるアメリカのメーカーから購入するしかない。
オフショアの投資商品も、同じように元来日本では需要がないものである。
おそらく、日本人という民族が概して運命をそのまま受け入れる従順な特性を持っているためなのか、それともその特性を為政者が悪用して管理しているせいなのかわからないが、自分だけが生き残ろうというような浅ましい考えをもつ人たちは少ないように思われる。
当然のことながら核シェルターを買うならば、核ミサイルが飛んでくる前でなければ意味がない。
核ミサイルが飛んでくるということが確実であれば、核シェルターはバカ売れするだろうが、それなら核シェルターを買うより先に海外に逃げた方が良いだろう。
では、今核シェルターを買っている人たちは、どう考えているのだろうか?
殆どの人はそんなバカげたもの買わないし、ミサイルだって実際には飛んでこないと思っているのに、核シェルターを買うひとは、もしかしたら飛んでくるかもしれないと思って、その時には自分だけが助かろうと思ってわざわざ日本では売っていない一般家庭向け核シェルターユニットをアメリカから買っているのだ。
なんと利己的な考えだろう。しかしそこまでしてでも生き残ろうとする姿勢が尊いともいえる。
冷静に考えてみると、写真のような核シェルターは、時間があれば日本でオーダーすることも可能だろうし、ヨーロッパ-製のものもあるかもしれないが、それをアメリカから購入するということは、それなりのリサーチをしてアメリカ製のものの完成度が高く手っ取り早いことを知っているかのように思われる。
そして、核シェルターが必要だとすれば、それが必要になるのはそれほど先のことではないので、どのメーカーの核シェルターをどうやって誰から買うか?、買うべきか買わざるべきか?など迷って時間をかけることに意味は無い。
ましてや、「有事の際のサバイバル塾」とか、「賢い核シェルター運用法セミナー」に行って、講師のススメに従って核シェルターを購入するというった流れはあり得ない。
隣の家が買ったのを見てから買うのでは間違いなく遅すぎる。
あなたがもし、オフショアの投資商品や投資スキームを利用したいと考えるなら、同じように選択肢というものはそれほどない。
決断をしたならば、なるべく迅速に、他の人よりも早く行動を起こすべきだ。
所詮は自分だけが生き残る為の核シェルターのようなものなのだから、誰かに啓蒙されて購入するものではない。
具体的な買い方については、買い方を教えてくれる人は居るかもしれないが、ひとに買い方を教えて貰って買うような性質の商品でもない。
核シェルターをアメリカから直接購入するように、オフショアの投資商品であれば海外の代理店に問い合わせて直接購入するべきだろう。
本来、代理店はメーカーが教えてくれるべきものだが、投資商品の性質上、特定の代理店をプロバイダーが教えてくれる事はない。
RL360(ロイヤルロンドン)とITA(インベスターズトラスト)を両方扱っている代理店は片手ほどもないので、調べればすぐにわかることだ。
直接の仲介を拒む代理店とは、取引する必要は無い。
商品のスペックについても、代理店の人間から説明を受けるべきだろう。
代理店との直接交渉に関しては、あまり客だからという上から目線で接しない方が良い。
お話ししたように、日本人というカテゴリーはオフショア投資業界では排除対象のグループだということをお忘れなく。