フレンズプロビデントやハンサードは詐欺なのか!?
案外、そういう人に限って、月5%配当とかいう本物の詐欺案件に引っかかったりしてしまうので皮肉なものです。 トヨタのプリウスを売っているひとが、プリウスを買えば「ガソリン代は殆どかからなくなるし、税金も殆どタダになる」といって売っていたとしても、トヨタが詐欺なのではなく、売っているひとが詐欺的な売り方をしているだけです。 同様に、上記のようなオフショア金融商品プロバイダーは国際的な格付けもあるちゃんとした会社であり、詐欺ではありませんが、それを売っているひとや会社が詐欺であったり、詐欺的なブラックな会社であることはあり得ます。 そういった、詐欺的な思考を持った人は、最終的には詐欺をすることを目的として商品そのものや仕組みを作り出してしまいます。 トヨタからプリウスを仕入れて売るよりも、中国あたりで「プラウス」とかいうコピーでも作って売ったほうが儲かります。 そういうものを詐欺商品というのであって、トヨタのプリウスはどんな悪徳なセールスマンが売っていたとしても詐欺商品ではありません。 しかし、だからといってトヨタのプリウスが絶対に故障しないという訳でもありません。 トヨタのちゃんとした正規のディーラであっても、「絶対に故障しません」と言って販売していたとすれば、それはその販売員が間違った売り方をしていたことになり、もし故障してしまったら、その販売員は詐欺師扱いされますし、トヨタが詐欺だと言われることでしょう。 それでも自動車を作っているメーカーとしてのトヨタは詐欺ではなく、プリウスも詐欺商品であるとは言えません。 自動車の販売員も、もしかしたら強烈な販売ノルマを背負わされていて、過剰なセールストークを展開することはあり得ます。 その結果として、詐欺ではない商品が詐欺的な販売をされてしまうというケースが起こり得るのです。 金融商品の場合は、運用成績やリスクの説明など、自動車と違って形の無いものに対して、魅力的に見せるために何とでもいいようがあるという部分は否めませんが、似たようなものです。 「絶対に故障しないと言って買わされた自動車が故障する」 「確実に利益が出ますといって買わされた投資商品で損をする」 どちらも消費者的な観点で見れば、詐欺にあったようなものと見えなくはありません。 しかし、冷静になって考えれば、絶対に故障しない物など世の中には無いし、確実に負うかる投資商品などというものも存在しないということは明白です。 にもかかわらず、それを信じて買ってしまう人を単純に馬鹿だとは言い切れません。 「あのひとがそういうのだからそうだと思った」と純粋に人を信じられるピュアな心の持ち主とも言えます。 日本人は全般的に外国人と比較すると、そういったピュアな心の持ち主が多いように思われます。 悪く言えば、騙されやすいとも言えます。 「日本という国が保証しているのだから預金も年金も大丈夫。」とか、 「ちゃんとした肩書や資格を持った人だから大丈夫。」とか、 「国が認可している会社や商品だから大丈夫。」 ・・・などという短絡的な理由で、冷静に考えれば正しくないことが明白なストーリーですら、すんなりと受け入れていることは多いのではないでしょうか? それを詐欺だと言い始めれば、それこそ「ジェームス・スキナー」さんではないですが、全ての事は国家ぐるみの詐欺だという事になってしまいます。 プロの詐欺師によって意図的に生み出された本物の詐欺と、詐欺ではなが、提供された欺まんによって結果として自分がが被害者のように思えるものを混同することはできないが、どちらも良識によって回避することは可能だと思える。 いずれにしても詐欺や詐欺商品ではないものに、その責任を追及することはできない。 |