【日本居住者が手にすることのできる最強のオフショア積立プラン】
RL360°「QUANTUM」→「RSP」
マン島の保険会社RL360°が提供するセービングプランは、2019今春「QUANTUM」から「RSP」という新商品にモデルチェンジしました。
QUANTUMと比較して致命的に大きな違いはありませんが、RSPの商品スペックをまとめておきたいと思います。
なお、RSPについても日本居住者が購入可能な商品はCR(Capital Redemption)という保険の付いていないバージョンのみとなっております。
また、この内容はRL360の公式資料をIFAが翻訳したものをベースに作成しており、特にこの商品の購入を斡旋するものではありません。
購入の検討に際しては、RL360と仲介契約のある海外のIFAに直接音合わせされることをお勧めします
。
★ RSP(Regular Savings Plan)とは
マン島RL360社が提供する積立型投資商品(セービングプラン)である。
※QUANTUMではInitial Contribution Period(初期積立期間)と呼ばれていた、手数料の人質部分の呼び名が、Establishment Period(設立期間)、初期積立期間後のAccumulation Unit(累積ユニット)と呼ばれていたものがStandard Unit(スタンダードユニット)と呼び名が変わっているので注意が必要。
★ 一般契約規定
【契約条件】
個人、または会社企業。18歳から65歳までなら誰でも加入可能。
アメリカに居住している人は対象外。他の国に居住している場合でも商品内容に制限がされる場合がある。
日本居住者はCRバージョンのみ申し込みが可能。
現状に於いては、日本から郵送による申し込みが可能。
【共同名義人】
最大2人まで
基本は夫婦、兄弟、親子など、戸籍上の関係が証明できる家族が好ましいが、家族でなくとも共有名義は可能(但しお互いの関係性については説明を要する=Insurable Interest)。
※QUANTUMでは共有名義の場合年齢の若いほうの共有名義人の年齢を基準に積立契約年数を設定できたが、RSPでは年齢の高い方が契約年数の上限を決定する基準となるため、親子の共有名義など長期契約はできなくなっている。
【積立期間】
最短5年、最長25年の積み立て契約が可能。
※RSPでは最長積立期間が30年ではなく25年となったので注意
満期年齢の上限は71歳の誕生日まで。
つまり、25年の契約が可能なのは45歳まで(次の誕生日で46歳まで)。
最短の5年契約であれば、65歳まで(次の誕生日で66歳まで)となる。
【積立可能な通貨】
UKポンド、USドル、ユーロ、スイスフラン、香港ドル、日本円、豪ドル
※積立通貨を途中で変更することはできない。
【最低積立金額】
月額200ポンド、280USドル、240ユーロ、260スイスフラン、2,000HKドル、日本円31,000円、260豪ドル以上。
※10年未満の契約期間の場合は上記の倍金額(USDの場合は280ドルx2=560ドル)
※RSPではポンド建ては200ポンドと変わらないが、その他の通貨での最低積立金額が為替レートのアップデートにより変更となっている。
【積立金の支払い方法】
*クレジットカード(VISA、MASTER、JCB、AMEX)
*デビットカード(EUROCARDのみ)
*銀行自動引き落とし(HSBC香港から可能)
*銀行振り込み(円の場合は日本国内の銀行からHSBC JAPANへの国内送金可)
*海外送金、小切手
※現在クレジットカード手数料はAMEXのみ1%それ以外は無料(但し将来変更の可能性あり)
【積立のサイクル(頻度)】
毎月、3ヶ月ごと、半年、年払いが可能。
★ 特徴
【オフショアファンドラップ積立投資】
*少額での積み立てによるオフショアファンド投資
*最大10種のダイレクトファンドに同時に投資をすることができる。
【証券の有効期間】
証券発行後99年間は有効。
99年経過後はその時点でのファンドの時価総額+US140ドルが支払われて契約が終了する。
【ペイドアップポリシー(払込済みオプション)】
Establishment Period(設立期間)終了後、ファンドの時価総額が規定(US7,000ドル以上)であれば、積立を停止して、契約を有効にしたまま証券を継続することが可能。
※ペイドアップ中も、再度積立をスタートすることも可能。
※最低US7,000ドルの時価総額を維持しなければいけないため、余裕を持った残高にしておくこと。
★Establishment Period(設立期間)=(初期積み立て期間)
RL360°が徴収する手数料の主な源泉となるEstablishment Period(設立期間)は、契約する積立年数によって変化する。
【積立年数】 【設立期間】
5~18年 18ヶ月
19年 19ヶ月
20年 20ヶ月
21年 21ヶ月
22年 22ヶ月
23年 23ヶ月
24年以上 24ヵ月
★投資金額の変更
増額は規定範囲でいつでも可能、減額は毎契約日のみ(特別な理由がない限り)。
最低積立金額は月額US280ドルまで減額可能。
★積立の増額について
積立金の増額はいつでも追加可能、但し増額分の最初の積立金は設立期間(初期ユニット)に配分される。
つまり、増額分に対して新たに設立期間(初期ユニット)が設定されるということ。
増減額の最小単位はUSDの場合、US70ドル
★追加の一括投資
一時金の追加投資はいつでも可能。
最低追加投資額はUS7,000ドル。
但し、追加投資時に一時金の7%が手数料として最初に差し引かれる。
例えば、10,000ドルを一括で追加投資した場合には、7%が差し引かれて93%の9,300ドルがファンドの買い付けに回る。
★積立の休止 「プレミアムホリデー」
設立期間終了後は、プレミアムホリデーを申請することができる。
手数料はこの期間も発生する。
休止は最長2年まで。
プレミアムホリデーは何度でも申請可能。
※ペイドアップ=払込済証券にすることも可能。
いわゆる期間を設定しない休止のこと。その後任意で積立の再開も可能。
※最低US7,000ドルの時価総額をキープしなければならない。
※サービスチャージはプレミアムホリデー期間及びペイドアップ期間中はUS21ドル。
★一部引出しについて
【定期引出し】
設立期間終了後は毎月、または四半期、4ヶ月、半年、1年ごとに定期的に引出すことが可能。
1回あたりの定期引出しの最低金額は250ポンド、US350ドル、300ユーロ、325スイスフラン、2.500HKドル、38,750円、450豪ドルである。
【 一部引出し】
設立期間後の引出しは、最大限度額は設定されてないが、残存ファンドの合計時価総額がUS7,000ドル以下になってはいけない。
★早期解約手数料
契約した積立期間が満了するまでに解約することを、早期解約と言うが、その場合には残存年数に応じてペナルティーが発生するので注意が必要である。
設立期間中は積立額の100%が早期解約手数料としてチャージされる。
※残存年数に応じたペナルティーの率は下記参照。
このペナルティーは、あくまで解約時におけるEstablishment Period(設立期間)の時価総額に対して以下の率で徴収されるものであり、Accumulation Period(アキュムレーション期間)に購入されたに対してかかるものではない。
満期まで最低US7,000ドル相当のファンドを維持し、イニシャルユニットを保有さえすれば、いくら一部引き出しをしても解約ではないのでこのペナルティーが発生することは無い。
積立残存年数 設立期間対する早期解約手数料%
1年 8.0%
2年 15.5%
3年 22.0%
4年 28.5%
5年 34.0%
6年 39.5%
7年 44.0%
8年 48.5%
9年 52.5%
10年 56.5%
11年 60.0%
12年 63.0%
13年 66.0%
14年 69.0%
15年 71.5%
16年 73.5%
17年 75.5%
18年 77.5%
19年 79.5%
20年 81.0%
21年 82.5%
22年 84.0%
23年 85.5%
24年 86.5%
25年 87.5%
★配分率(アロケーションボーナス)
投資金額により配分率が変動する(下記参照)
US280ドル~ 100%
US770ドル~ 101%
US1,330ドル~ 102%
★プレミアム インセンティブ (イニシャルボーナス)
年間5,400USドル(または他の通貨で同額に相当)以上、かつ積立期間10年以上の場合に限り、 契約開始時点に以下のテーブルに従って一括適用されるボーナス。
例)500ドルx25年払いの場合、初月に500ドルx6ヶ月=3,000ドルがボーナスとして上乗せされてファンドが購入される。
これをフレンズプロビデントと同じように月当たりの上乗せ%で計算すると、積立額(500ドル)の25%にあたる125ドルが24ヵ月の初期積み立て期間中に上乗せされることになる。
簡単に言えば、25年以上の契約の場合、積立額x25%x24ヵ月のボーナスが、まとめて初回の積み立て時に放出されるということである。
但し、5年以内に解約する場合には、インセンティブ全額がペナルテイとして没収される。
積立年数 インセンティブ(月額積立額)
5~ 9年 なし
10~14年 1.5ヶ月
15~19年 3ヶ月
20~24年 4.5ヶ月
25~30年 6ヶ月
★ ロイヤリティーボーナス(長期積立に対してのボーナス)
10年以上の積立の契約に対して、契約期間満了時に、ファンド価値に応じて以下のボーナスが スタンダードユニット(設立期間以降の積立部分)に対して発生し分配される。
プレミアムホリデー期間、またペイドアップポリシーの期間(払込済みオプション)は年数に含まない。
またこのボーナスは追加の一括投資分には適用されない。
年数 ボーナス
9年以下 0
10 2.50%
11 2.75%
12 3.00%
13 3.25%
14 3.50%
15 3.75%
16 4.00%
17 4.25%
18 4.50%
19 4.75%
20 5.00%
21 5.25%
22 5.50%
23 5.75%
24 6.00%
25 6.25%
※積立開始より10年以降で、残存契約年数が5年未満の早期解約の場合には、以下のテーブルに従ってロイヤリティーボーナスのうち一部が支払われる
積立残存年数 設立期間対する早期解約手数料%
0年 100 %
2年 80 %
2年 60 %
3年 40 %
4年 20 %
5年 0 %
★証券の分割
最大100まで証券を分割することが可能。
★契約の終了
以下の場合に契約は終了となる。
*一部引き出しの直後、もしくは設立期間終了後のペイドアップ状態で、口座残高がUS37,000ドルを下回った場合。
*設立期間中に未払いが積立金の未払いが発生した場合。
*証券発行後99年が経過した場合。
*契約が解約された場合。
★各種手数料
【 ファンド管理費】
各ファンドのファンドマネージャーが決定するもので、その値はファンドによって異なる。
※ファンドリストに公示されているファンドの価格に管理費は内包されている。
【設立手数料】
設立ユニット(初期積み立て部分)の時価に対し毎月0.5%(=年6%)が契約期間を通して発生する。
※これが、RL360°が運用部分から徴収する手数料の主な部分であり、年間6%はフレンズプロビデントと同じ。
【管理手数料】
ファンドの管理手数料。
プランの時価総額(設立ユニット+スタンダードユニット)に対し、月0.125%(=年1.5%)がプランから相殺される。
【サービスチャージ】
スタンダードユニットから毎月US7ドル相当のユニットが相殺される。
※毎年マン島の消費者物価指数に連動して増加する。
※設立期間中の分もスタンダードユニットから差し引かれる。
※プレミアムホリデー期間中、またはペイドアップポリシー(払い込み済み)期間はこの手数料がアップする。
例)積立期間中US7ドル、プレミアムホリデー期間中、ペイドアップポリシー期間中US21ドル。
【スイッチング手数料】
現在のところはスイッチングにかかる手数料はなし。
ただし、将来的にRL360°社は手数料を課金する権利を有する。
【クレジットカード利用手数料】
AMEXのみ1%、その他のカードは現在のところなし。
★商品のリスク
【運用のリスク】
実際の積立運用額は契約時のイラストレーション(見積もりによる予測)よりも低くなる可能性がある。
最終的な積み立てによる運用結果は、選択されるファンドの成績に依存するが、運用期間中はファンドの価格は市場の影響により上下する為、運用結果は常にプラスとは限らない。
【手数料の変動リスク】
手数料は現在指定されている額より将来高くなる可能性がある。
【インフレのリスク】
積立はインフレの影響を受ける可能性がある。
【為替のリスク】
USドルなど外貨指定の定額支払いを、日本で発行されたクレジットカードにより行う場合、為替の変動により円建ての支払額は変動する。
例えば、US1,000ドルの積み立ての場合、1ドル=100円の場合は10万円が落ちるが、1ドル=120円であれば12万円が引き落とされることになる。(カード会社の為替レートはカード会社の手数料を含みカード会社によってレートは異なる)
【積立が継続出来ないリスク】
手数料の構造から、積立の契約期間中はなるべく停止や減額をせずに契約額の支払いを継続しなければ手数料の比率が高くなり、運用は不利になる。