最近「PPS影音ホリック」にかかっているようだ・・・。
日本の連ドラを見始めて止まらなくなってしまった。
「PPS影音」があれば、香港に居ながらも最新のTVドラマが殆ど観れる。
面白そうなものをいくつかピックアップしてダウンロードしておけば、WIFIの無い環境でも観れる。
飛行機で移動中も機上モニターで映画を観ることが少なくなった。
問題は、見始めるとハマってしまって夜眠れなくなることだ。
内容はくだらないけど、単に出演している女優が好きで観ている「黒の女教師」や「GTO」は別として、最近面白いと思ったのは、ちょっと前の「ストロベリーナイト」(中国語では「草苺之夜」)かな。
現在進行中のドラマの中では、まるでバブル期の「トレンディードラマ」を彷彿とさせる軽快なストーリー展開の「リッチマン、プアウーマン」が結構面白い。
小栗旬が、主人公の天才でカッコいいが、性格が屈折していて嫌味なカリスマIT社長「日向徹」を好演している。
25年前のGが理想に描いていたような社長像がそこにはある。
ヒロインのプアウーマン「夏井真琴」を演じるのは石原さとみ。
サブヒロインの「朝比奈耀子」は相武紗季。
どうも、主人公の日向はfacebookのザッカ―バーグ氏をモデルにしたような感じ。
映画「ソーシャルネットワーク」からパクッたような部分も見受けられるものの、上手く日本風に演出されていてストーリーに引き込まれる。
石原さとみ演じる、頭脳明晰ながらコミカルなズッコケキャラとウェットでシリアスな側面ももつヒロインと日向こと小栗旬の掛け合いや恋愛的心情の絡みがストーリーの流れを主に支配しているものの、同じ日向に絡む恋のライバル的立場の相武紗希演じる「朝比奈耀子」が魅力的過ぎて、「こりゃないだろ」と観てる方を苛立たせる。
可愛い妹的役柄のイメージが強かった相武紗希が、見事にキャリアにプライド持ち仕事にも恋にも果敢に明るく立ち向かう魅力的な大人の女性を演じている。
第三者的に、劇中の恋のバトルに於いて、石原さとみの勝ち目なしと言わざるを得ないが、バブル期のトレンディードラマの鉄則からしてヒロインとのハッピーエンドは欠かせない。
仕事と恋愛という典型的なモチーフを核に、成功と堕落、友情と裏切り、夢と挫折、就職と起業・・・といったいろいろな要素がちりばめられた楽しめるストーリだ。
現実の日本でも、日向のように破天荒な若手カリスマ経営者が実際に現れることを心から願う。
きっと子気味良いに違いない。
Gのこれからの10年は、日向のような人材を発掘するのが課題ともいえる。
カリスマはドラマでは自然に誕生するが、現実では発掘され、育てられなければならないのかもしれない。