投資・移住先としてのネパール(Nepal) | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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ネパールに進出しておられるクライアントと偶然出会った。


カトマンドゥーでビジネスをしておられるとのこと。


カトマンドゥーってエベレストに登るときにまず行くところでしたっけ・・・。


今までインドにも行ったことはありませんが、ネパールがインドへの事業進出の足ががりにもなるなどと想像もしなかったことです。


ちょっとした盲点でした。


ネパールは中国(チベット自治区)とインドの国境に位置する国です。


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ネパール人はインドとの国境を自由に行き来することが可能で、インドでの就労も可能。

インドにいきなり進出するよりも、ネパールで人脈と足がかりを作ってインドに進出するという計画は悪くない。


カトマンドゥーのビジネスマンから聞くところによると、ネパールでのビジネスも一部の特権階級とのつながりのみによって成り立っているようなので、事業進出といっても誰の助けもなしには難しいと思われる。

しかし、いきなりインドに進出するリスクから考えると遥かに成功率が高そうに思える。


投資先としての魅力は未知数だが、インドと中国が双方発展することを前提に考えれば、地理的にも政治・経済的にも今後の成長が見込まれる国だろう。


現在のネパールルピー建て銀行定期預金の金利は、金額や期間にもよるが、1年定期なら年20%以上もあるらしい。

インフレ率は10%程度らしいので悪くない。

残念ながらHSBCはまだ無いらしく、ヒマラヤ銀行とかになるらしい。


事業資金を銀行からの借り入れる場合の金利も当然20%以上なので借り入れはお勧めできない。


移住の可能性に関しては、現在の預金金利と生活費が日本の6~10分の1であることを考えると魅了が無くもない。


上流階級間では英語が普通に通じるというのも便利である。


衛生面や治安については不安が残るところだが、カトマンドゥーで高級な住宅に住めば悪くないらしい。



あと、いつもながら余談になるが、Gがとても興味をそそられたのは、ネパールの「グルカ兵」という傭兵制度だ。

グルカナイフという恐ろしい刃物を使う特殊部隊だ。

ウィキからの引用を記載しておく。


ネパールはグルカ兵 を世界中に派遣する世界有数の民間軍事会社 のコントラクター派遣国でもあり、中世スイスのように実質的な傭兵も大きな産業となっている。 グルカ・セキュリティー・ガーズ(GSG)を初めとしてグルカ・セキュリティー・グループと呼ばれる民間軍事会社 が形成されている。 一人当たりのGDPが1200ドルほどしかなく農村の平均年収が300ドル以下のネパールでは月収1000ドル以上のコントラクターの給与は大変な高給であり、傭兵で一攫千金を夢見る人間が多く出ている。

ネパール政府は民間軍事会社の法規ともいえるモントルー文書 を批准していないことから、このグルカ兵は国際的なルールに縛られない活動を行う傭兵ともいえる。


そもそもグルカ兵の起源は1814年 - 1816年 ネパール・イギリス戦争(グルカ戦争 )にさかのぼる。


ネパールはイギリス東インド会社 との戦争の結果、善戦したが敗北。スゴウリ講和条約 により、西はマハカリ河以西、東はメチ河以東、および全タライ地方を放棄する代わりに、イギリスから毎年20万ルピーの支払いを受けることになった。(ただし、講和条約締結の9か月後にはイギリスは20万ルピーの支払いをやめて、タライの大部分をネパールに返還し、ほぼ現在の国境ラインに落ち着いた)このほか条約にネパール兵がイギリス軍傭兵 に志願できるという条項を加えた。なおイギリスはネパールのことをグルカ (Gurkha=ゴルカ)と呼んでいたので、ネパール人傭兵はグルカ兵 (ゴルカ兵)と呼ばれるようになった。これが現在まで続き、ネパールは英印両国に毎年グルカ兵を提供している。