原題「The Social Network」。
facebookの創設者マーク・ザッカーバーグを主人公とした映画です。
もちろん脚色はあるのでしょうが、主人公のマークは天才的で変人、そして偏屈で孤独です。
恋人のエリカに振られたマークがその腹いせの思いつきと成り行きと爆発的な行動力で一気に
facebookを立ち上げていく様は観ているものを虜にします。
今や世界に5億人以上のユーザーを持つ巨大SNSが、たったこんな思いつきから始まったものだとは、
ホントだとすれば驚きです。
でも、アメリカではあり得ることです。
遊びや面白いことから、全く新しいものを突然生み出してしまうポテンシャルに関してアメリカに敵う国はありません。
テンポの良いある種の痛快さを感じさせる映画ですが、反面ビジネスの構築と会社の経営というものについて深く考えさせられます。
成功するビジネスのアイデアに関して、「もののわかったふうの良識人」が言うことにはまず正しい答えは期待できないという点。
共同経営者でCFOであったエドゥアルドが短期的なお金儲けに気をとられて、ビジネスのポテンシャルを認識できていなかったことも象徴的で、しかもとても残念な事実です。
一方、マークとは気が合った天才肌のショーン・パーカーは人格崩壊者でもあり、最終的にはマークの足を引っ張ることに・・・。
facebookにマーク・ザッカーバーグが本当に求めたものは何だったのでしょうか?
最後にマークがかつての恋人エリカにfacebookの「友達リクエスト」を送り、いつまで経っても承認のこない画面に向かって更新ボタンを独り押し続ける場面が印象的です。
あなたもfacebookに登録して昔の恋人を探してみては?
Gは・・・もうやってみましたが・・・残念ながらだれも見つかりませんでした。
まだ日本では普及度が低いみたいですね。