大阪のCFD詐欺について | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

こんどはCFDを使った詐欺が大阪で摘発された。

年始早々不愉快な話題です・・・。


これはそもそもCFDなどという、リスクの極めて高い取引を、一般の投資家にオンラインでできるような

環境を容認している金融庁の問題が露呈した部分もあると思う。


FX詐欺についても同様の見解をGは持っている。


被害に遭ったとされる顧客に高齢者が多かったことも報道されているが、そもそも日本における投資市場における顧客は、そもそも60歳以上が殆どではないだろうか?


そのあたりの統計も公開して欲しいものです。


国が認可する金融商品を取り扱う資格そのものに問題があるから、資格の濫用による詐欺が横行するのではないだろうか?


その問題の根本から視点をそらされてはいけないと思います。


第三者仲裁機関の関与によって、なるべく訴訟を回避することを資格業者に義務付ける「ADR法」についても、こういった資格濫用詐欺の裁判沙汰が表に出るのを防ぎ、投資関連業者の資格を管轄している金融庁の責任回避と見えてしまう。


投資家サイドからみると、例によってこのような「配当型」の投資商品に惹かれてしまう部分に問題があるといっていいでしょう。


このCFD詐欺がどのような配当を出していたかは知りませんが、年間20%を上回るような定期配当が出る金融商品は地上に存在しないと考えた方がいいです。


あったとしても、極めてハイリスクなことは明らかですから、少なくとも元本はゼロになることを覚悟でやってください。


これは、取り扱い業者の資格要件の問題ではなく、その規制を固めたところで、被害は減らないでしょう。


自分の実は自分で守るしかありません。



以下、asahi.comから引用


大阪府警は12日、商品差金決済取引(商品CFD)を装って高齢者から現金をだまし取ったとして、大阪市西区の投資会社の設立発起人で実質経営者とみられる横田真人容疑者(38)=大阪市中央区農人橋1丁目=ら8人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。

 捜査2課によると、横田容疑者らは2009年1月に大阪市西区に設立した投資会社「クレディシティ」と「ユニバーサルトレード」の社名を使い、商品CFDを装った取引に顧客を勧誘。同3~7月、「安定した投資信託で、毎月の配当金も出る」などと偽り、大阪府や京都市の70~80代の女性4人から計約1200万円をだまし取った疑いが持たれている。弁護人によると、横田容疑者は容疑を否認しているという。

 捜査関係者によると、横田容疑者が08年6月に設立した「国際リード投資」を含め、投資会社3社の顧客には、投資信託を保有する独居の高齢女性が多かったという。社員らが関西地方の高齢者宅に次々に電話し、勧誘対象者を見つけると、自宅を訪れて「銀行の投資信託なんてだめ」などと商品CFDに乗り換えるよう説得していたという。

 朝日新聞の取材に応じた大阪市の80代女性は、08年秋ごろ、国際リード投資の社員の勧めで地元銀行の投資信託を解約し、商品CFDに計800万円を投資。09年2月に返金を求めたが「4月まで待って」と引き延ばされ、4月に会社を訪ねるともぬけの殻だったという。

 横田容疑者は昨年10月、朝日新聞の取材に「顧客の9割が60歳以上だが、高齢女性を狙ったわけでなく、昼間に自宅へ訪問営業していたので、無職の年金受給者がたまたま多くなった」と話していた。


引用終わり