今週はドバイを視察していましたが、今夜日本に帰国します。
ドバイの実情について詳しくは後日紹介していきたいとおもいますが、ひとまず印象だけ申し上げておくと、
ドバイというところはオフショアだし、中東ではまちがいなく投資の対象になるべき場所であった筈ですが、
要は「風呂敷を広げすぎた」ということだと思います。
上海で見たのと同じように、まるで高層ビルの博物館のように色々なおもしろい形の建物がタケノコのように
生えていますが、多くのビルはまだ建築途上にあります。
また、建築されたビルにも空き室が目立っています。
外国人の居住比率が85%にも及ぶこのドバイに、人がビジネスを構築したり、好んで移り住んだり、観光で
バンバン人が訪れるのか?というところが重要であったと思われますが、実際にはその土台のないとところに
不動産や観光開発のバブリーな投資話が広がりすぎて、タイミング悪くサブプライムでとどめを刺された感じです。
実際に、私自身も観光的な視点でもう一度訪れたいかと言われると、そうでもありません。
バブリーな建造物を見学するのはおもしろかったですが、何度も見たいものでもありません。
買い物や食事も、これと言って印象に残るものがありません。
民衆に活気も感じられず、上海やシンセンとはエネルギー量が違います。
しかし英語が通じるというところは、非常に便利です。
中途半端に欧米の文化が入り込んでいて、お上品というか、本来の中東の砂っぽさが薄れているようにも思われます。
将来的には、(欧米の犬として)中東では経済の中核を担うポジションに変わりはないように思いますが、バブルの清算にはもうしばらく時間がかかるでしょう。