ランドバンキングの流れでアジアの不動産投資話に関わることが多くなってきました。
今のところ、アジアで「ランドバンキング」の基準に当てはまるものは見いだせていませんが、
コンドミニアムなど、土地の権利のない物件のなかには興味深いものもあります。
個人的にはバンコクのコンドに魅力を感じています。
1000万から1500万円くらいで割と便利の良い場所の優良な物件が手に入るのです。
その気になれば、少し郊外で500万~800万円くらいの狭めの物件も可能。
居住用不動産を海外で購入する基準として、自分の物差しは、自分が住む可能性があるか?
というポイントです。
そういう意味では、中国のシンセンやジュハイも魅力はあります。
お金に糸目をつけないということであれば、香港やシンガポールが住むにはいいでしょうが、
いかんせん高すぎます。
超安のパラダイスということになるとベトナムのホーチミン近郊でしょうが、暮らしていく自信が
いまいちありません。
バンコクには、日本人の琴線にふれるあらゆるものが揃っており、アジアでも最も日本化が進んでいる
都市のひとつと言っていいでしょう。
ただ自分にとって問題は、多分バンコクに住んでしまうと、引退モードになってしまい、人生が終焉に
向かう感じがするところです。
中国、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシアなど、アジアの不動産で魅力のあるものは
星の数ほどあるでしょうが、そのどれもが、権利の保障面ではかなり弱いことを念頭に置いておくべきでしょう。
特に、中国やベトナムのような社会主義の国では注意が必要です。
インドネシアやフィリピンなども政治家が腐っているので、何があっても文句は言えません。
シンプルに投資という観点で、この「アジアの不動産」という案件を見たときに、権利の保障度という問題と、
主にインカムゲインを狙うということになるでしょうから、PMがきちっとできる会社がついているのか?
空室リスクや賃料予測などが甘くないかなど、かなりシビアな見方が必要になるでしょう。
あとは、ローンを組む場合についても、現地の金融機関から融資を受けるのであれば、担保条件などを
良く確認した方が良いでしょう。
何処でお金を借りるにしても、十分な担保性の無いものに対して融資を実行する金融機関は、経済破たん時
にはとんでもないことになります。
自分としては、買うならばキャッシュで買うのが一番と思っていますが、ローンが組めるとしても最低でも頭金を50%は入れるとかしないと不安です。
キャッシュで買えば、あまり空室のリスクも気にしないでいいし、運用としてではなく自分が住むならばさらに
気にすることは少なくなります。
基本は、自分が住む覚悟かなと思います。