雨の日はこもれ | あなたのココロ、治します。

雨の日はこもれ

私が筒井だ。

最近来訪者が少なく、筒井は寂しいと思っていた。

 

今日のニュース。

ジーコ“ケルンの奇跡”起こす…上機嫌で取材に答え

 【ケルン21日=久保武司】日本代表のジーコ監督は、22日に母国ブラジルとのガチンコ対決を控え、すこぶるご機嫌だ。コンフェデレーションズ杯4強へ、ブラジルに勝つしか道が残されていない日本だが、ジーコは「願ってもない機会がやってきた」と、「ケルンの奇跡」に向けて自信満々なのだ。(夕刊フジ)

 

別に自信満々なのではなくて、母国を好きなだけなのではないか、と筒井は思った。ケルンの奇跡が起きてほしいものだ。

 

今日の筒井。

午前中は結構雨が降っていたが、10時になると筒井は図書館へ出かけた。ねこたちは出てこないかもしれないと思いながら。実際ねこは出てこなかった。15分ほど探し歩いてみたが、気配がないので帰ろうとしていたら、植え込みの中にママねこの白い毛が見えた。目の前で缶を開けてやるとママねこと黒ねこが出てきた。黒ねこの食欲が旺盛だ。

 

昨日はママねことベージュだけ出てきた。黒茶は丸2日食べていないことになる。体も少し小さいし、気になるところだ。白も出てこない。危ないかもしれない。明日も雨が降るという。筒井は果たして明日いけるだろうか。毎日行っているので1,2日欠かしてもいいように思う。

 

とりあえず雨は嫌だったので車に戻る。休憩ホールで本を読むか、学習室を使うか、それとも帰るかと筒井は迷った。読書計画も順調にこなしているので帰ることにした。直帰してもつまらないのでまずディスカウントストアへ。ねこ缶の在庫をチェックする。昨日よりもスペースを大きくとっている。当分大丈夫だろうと筒井は思った。

 

次はソフト屋へ。先日プレステソフトを2本買ってあるので、特に用事はない。何となくふらふらする。車のシートを倒して寝る。

 

家に帰ってからはゲームをやった。瞳が言った。

「ゲームをするひまがあったら仕事を探してよ」

筒井はモニタから目を逸らさずに答えた。

「今は不況で仕事なんてないんだよ」

文樹が割って入った。

「パパ、仕事なんて行っちゃやだ」

瞳が言う。

「文樹、パパがお仕事しなかったらお金がなくなって死んじゃうのよ」

「前のパパはお仕事ばっかりで遊んでくれなかったもん」

これには瞳も返す言葉がなかった。実際、前夫はワーカホリックで家庭のことを一切顧みなかった。気持ちのすれ違いが高じて離婚することになった。その点、筒井は文樹を自分の子供のようにかわいがってくれる。その点については瞳も感謝しなくてはならなかった。

 

筒井は夕飯までゲームをした。文樹は筒井の横にちょこんと座って見ている。文樹には先日失業保険でPSPを買い与えてやった。文樹は筒井といっしょに過ごす時間を大切にしているようだった。夕飯を食べ、一眠りした。それからの予定はゲームの続きをすることである。次の日の予定はなかった。またねこのエサやりに行くことだろう。そんなところだ。

 

今日のお言葉

梅雨はこもるに限る。

(筒井)