エッセイ154「ねこの虎之介のこと」 | あなたのココロ、治します。

エッセイ154「ねこの虎之介のこと」

 小さい頃からねこを飼いたいと思っていた。父が他界してからペットでも飼おうということになり、僕はねこを飼いたいといった。しかし、母が犬がいいというので柴犬を飼うことになった。今四歳である。

そして今年の七月になってそろそろねこを飼いたいと母を説得。母はねこが嫌いだったがなんとか認めてもらった。月刊誌『Cats』のブリーダー文字広告を見て、大阪のブリーダーから譲ってもらった。アメリカンショートヘアの男の子がいいと前から思っていた。名前もすでに決まっていた。元F一ドライバーの高木虎之介さんからいただいた。柴犬も右京といって、やはり元F一ドライバーの片山右京さんからいただいた。

最初に家についたときには風邪をこじらせていて、どうなることかと心配したが、風邪が治り、僕も虎之介の扱い方をわかるようになってきた。この子はとっても人懐っこい。いつものどをゴロゴロ鳴らせている。頭もいい。芸はしない。面白い習性は、水道の蛇口をひねると飛んでやってくること。そして僕が水道から離れると隣の部屋まで全力でダッシュしていく(笑)。なんなのだろう、あれは。

十二カ月になったら去勢手術を受けるつもりでいる。僕にとって虎之介は息子みたいなものだと思う。僕は結婚しないつもりでいるので虎之介が息子である。本当にいい子に出会えたと思っている。かわいくてしかたがない。

まだ幼いからか、マタタビに反応してくれないのが残念である。僕の夢はリビングでプロ野球中継をのんびりと見ている。そしてそばで虎之介と右京がじゃれ合っているというものだ。ささやかな夢であるが、右京が攻撃的で二匹は仲良くなってくれない。残念である。

 ねこの雑誌に取材に来てくれ、と頼んだことがある。雑誌のほんの見開き一ページなのだが、掲載された。虎之介がかわいくてしかたがないことが伝わったであろうか。雑誌のコピーを親戚や友人中に送った。中学時代の友人はねこを見ずに僕の写真を見て「太ったねえ!」とメールを送ってきた。虎之介と僕のメディアデビューだった。