エッセイ147「築二十四年のリフォーム」 | あなたのココロ、治します。

エッセイ147「築二十四年のリフォーム」

 うちには余分なお金はありません。だから今まで散々リフォームしてはどうかと業者がいってきたものを断ってきました。しかし、風呂が壊れました。兄が入っているときに足を思い切り伸ばしたら浴槽を蹴ってしまったそうです。それでひびが入り水が漏れるようになってしまいました。築二十四年ですからあちこちにガタが来ているのでしょう。しばらくはシャワーだけか、銭湯へ行く日が続きました。これはこれで楽しかったです。

 修理のほうは業者を三件呼んで見積もりを出してもらいました。価格も良心的で朴訥な感じのGハウスを僕が気に入ってしまってそこでやってもらうことになりました。浴槽を交換し、タイルも張り替えてもらいました。職人さんも朴訥で好感が持てました。三日ほどで作業が終わりました。新しい浴槽は以前より狭い感じがしました。

 保険だかなにかが満期になったということでお金が少しできました。そこで以前から気になっていたバルコニーを新しくつくってもらおうという話になりました。もともとは手作りのバルコニーでした。父がそういった日曜大工的なことが得意で、家族みんなで木造のバルコニーを作りました。もう二十四年も前の話です。

木が腐って歩くのが危ないということでアルミのバルコニーを作ることになりました。ここでも業者を三件ほど呼んで、見積もりを出させ、一番安いところでやってもらいました。たった二日で完成しました。ぴかぴかのアルミ製です。家族一同大満足でした。

 屋根もこけがこびりついていて、放っておくと内部から腐ってきてしまうということで、ふき替えをしてもらいました。僕が二階の自室で寝ていると屋根をどたどた歩く音が大きくて目が覚めてしまいました。職人さんは朝が早いです。屋根も無事終了。暗い感じの赤色をしたタイルが貼られていました。

 壁も塗り直しました。うちにいったいどこにそんなお金があったのかわかりませんが、壁もやるという。僕は壁なんてどうでもいいと思ったのですが、母が乗り気だったようです。まず、高圧のスプレーで汚れを落とします。それから塗料を塗っていきました。こちらは一週間くらいかかったでしょうか。生活に支障はありませんでした。もともと白い壁だったのですが、さらに塗料も白だったので目立って新しくなったようには見えませんでした。壁を塗り直す意図は何だったのでしょうか。母の趣味だったのかもしれません。

 こんな感じでリフォームが終わりました。あと二十年くらい持ってくれるでしょうか。母が他界するまでは持って欲しいです。