エッセイ132「楽しいパステル画」 | あなたのココロ、治します。

エッセイ132「楽しいパステル画」



 僕はパステル画をたまに描きます。本当にたまにです。絵を描くのは苦手です。幼稚園のころからお絵かきの時間は嫌いでした。大学休学時に面白そうだと思ってハードパステルの二十四色入りを買いました。その頃はパステル用のスケッチブックがあるなんて事は知らずに普通のものを買ってしまいました。

何がいいって、まず触ったときの感触が素晴らしい。粉っぽいのです。クレヨンのようにどろどろしていないし、色鉛筆のようにさらりともしていない。そして書き味も柔らか。複数の色を混ぜて使ったりもできます。完成品は粉が落ちるのを防ぐためにフィクサチーフという透明のスプレーで固めます。
 
僕は模写しかしません。現物を見ながら絵を描くのは僕にとってはとても難しいです。その点、模写ならば、絵を描き写すわけですから比較的容易です。
休学中に十品ほど描き上げました。そしてしばらくは本棚のすみに寝ていたのですが、ホームページを立ち上げたときに、自己表現としてへたくそなパステル画も公開しました。本当は恥ずかしかったのですが、どうせ自分のサイトなのだからいいや、って思ったのです。

そうすると意外なことが起こりました。Pさんと名乗る方が書き込みをして下さったのです。「パステル」で検索をかけたら僕のページにたどり着いたと。僕の絵を気に入って下さり、ファンです、などと仰る。自分の絵が評価されるなどということはあり得ないと思っていたので、「あのー、セールスか何かですか?」などと腰が引けていました。

そうすると純粋なファンだと仰る。それで仲良くなっていただきました。聞けばPさんも絵を描くのがお好きで、パステルを愛用しているとのこと。今では毎日僕の日記を読んで下さったり、書いたものを読んで下さったりしています。

そのPさんと十年同盟というものを結成いたしました。Pさんは絵で、僕は文章で十年後にビッグになってやろう、というプロジェクトです。どんなものでも十年続けられる根気があればものになるということをどこかで聞いたのです。だから十年同盟。Pさんは育児などに追われ、なかなか好きな絵を描く時間がないそうです。僕は本を一冊出しました。着実に思考を現実化しています。

今の目標は新人文学賞を取ることです。二冊目の本を出すことも目標です。めげたりしているときはPさんと「十年同盟がんばりましょうよ」と言い合っています。
パステル画を公開しなければPさんとは出会えませんでした。やはりどんどん自分を表現していくことが大事ですね。