エッセイ128「新人文学賞が欲しい」
文学賞が欲しいです! 欲しい賞はいっぱいあります。群像、文學界、すばる、芥川賞、直木賞、など。ノーベル文学賞まで欲しいとはいいません(笑)。最終目標はやはり芥川賞か直木賞ですね。どちらかを取れれば次の日に死んでもいい(笑)。最近の芥川賞は綿矢りささん、金原ひとみさん、直木賞は江國香織さん、京極夏彦さんですか。綿矢りささんの『インストール』は読みました。純粋に面白いです。でも芥川賞を取るとはねえ。金原ひとみさんの『蛇にピアス』はアマゾンの書評で結構叩かれていました。これが芥川賞か? と。京極夏彦さんの作品は読んだことがありません。江國香織さんの作品は『すいかの匂い』だけ読みました。短編小説集です。江國さんは今まであまり派手な賞はもらっていなかったようでした。直木賞を取れてよかったと思います。
でも最近の芥川・直木両賞はレベルが下がっているように思いませんか? 太宰治が死ぬほど欲しがっていた芥川賞が、ちょっと面白い小説を書いた少女に贈られる。村山由佳さんの直木賞受賞も納得いきません。彼女とは少しご縁があります。彼女がデビューしたすばる新人文学賞に僕もエントリーしていたのです。僕の作品はかすりもしなかったようですが、受賞された『天使の卵』を読ませていただきました。確かにうまい。でもちっちゃくまとまっていると感じました。題名の付け方もセンスがないと思いました。
文学全体が低迷している時期なのかもしれませんね。活字離れ、本の売れ行きの悪さ。なんだか小説もろくに書けないくせに偉そうなことばかりいっていますね(笑)。でも芥川・直木両賞は村上龍・春樹だってもらっていないのですよ! 人のことをいっている場合じゃありませんね。僕もまず作品を書くこと。
今の目標は三月のすばる新人文学賞にエントリーすることです。一応作品は出来上がっています。百枚の短編小説です。これは小説の通信講座に提出するために書いたものです。交換日記を用いた学園恋愛小説です。読み返すと自己嫌悪に陥るので一気に書き上げました。推敲はまだしていません。というか、全くしないでそのまま出してしまうかもしれません。作家さんが講師をして下さっているのですが、「骨格はいい。だけど表現力がいまいち」とのことでした。表現力という曖昧なものは数を書けば上達していくらしいのですが、どうもうまくなる気がしません。この通信教育は一年で百枚小説を四本書くというのんびりした講座です。一年待っていたらどんどん歳を取っていってしまう。かといって独りでは何を書いたらいいのかわかりません。講師にお題を与えてもらいながら書いています。一本あたり一万二千円払っています。高くはないですが、決して安くもない額です。やはり通信教育などをあてにせずに、自分で新人賞を研究したほうがいいのかもしれません。
もう「いつか取るぞ」といっていられる年齢ではなくなってきました。「今」取らなければなりません。ようし、書店が開いたら文芸誌を買いに行くぞ!