エッセイ19「19歳のクスリ」 | あなたのココロ、治します。

エッセイ19「19歳のクスリ」

一九歳のクスリ
確か一九くらいの時、高校の友人が違法なクスリらしきものを僕の家に持ってきました。枯れ葉みたいなもので、パイプにつめて火をつけて吸う。気持ち悪くなって寝た。あれは何だったのかよく分からないけど、その友人は原付の二人乗りで警察に捕まり、ポケットの中に入れていたそのクスリも見つかって大変だったらしい。まさか知り合いから警察のお世話になる人が出るとは、と思った。
今思い出すとアウトドアが好きな高校の友人がサバイバルナイフを持っていただけで銃刀法違反で捕まったこともあった。家裁まで行ったらしいし。一応進学校だったんですけど。
そのクスリを吸ったときに意識が断片的になったというか、コマ送りになったんですよ。あれ、さっき何考えていたっけっていう感じで。意識が非連続的になった。別にその時たった一回吸っただけなので今に影響を及ぼしているわけではないのですが、さっきまですごく自分にとって魅力的だったことがすぐどうでも良いことにおもえてしまう。元々飽きっぽい性格なんですけど、ここ数年ひどいと思う。人生で大事だと思う価値観、軸がコロコロ変わる。これは生きづらいです。
まあこれは病気のせいであってそのクスリは関係ないですね。その件以前に既に人生狂い出していたし。僕の人生がおかしくなり始めたのは高校に入学してからですね。まあよくあることですが、中学までは勉強もスポーツも出来て(たぶん)学校中の注目を集めていた。それが自分をアイデンティファイしていたのに高校に入ったら自分よりはるかに三拍子そろったやつがゴロゴロいたっていう。それで人生が訳分からなくなった。散々悩んだり本を読んだりして結局その問題は大学に入ってから考えることにして、偏差値をあげることを当面の人生目標にした。
大学に入ったらまた目標がなくなった。留年、休学してしまったので大学を卒業することを最大の目標にした。卒業して普通に就職してみるとそれはどうでも良い仕事だった。そこでまた人生目標を失うという。きわめてありがち人生。