エッセイ11「自己表現」
自己表現
その日でバイトは三日目でした。以前の特許事務所なんか三カ月いても慣れなかったのに、電気屋の倉庫はさすがざっくばらんで初日で慣れました。でも電気屋のくせにいろいろルールがあって仕事は指示されたことをやっているだけ。その日はハイでもなくブルーでもなくニュートラルな精神状態で一日を終えました。
しかし強 く思ったのは「人生、こんなところで終わっちゃいかん」ということです。
まあ、被雇用者全般そうですが、他人が作ったルールを覚えて労働して、消費する。そんなサイクルじゃあ人生悲しすぎる。他人のルールではなく、自分のルール=自己表現で飯を食っていけたら最高だなと。要するに僕は物書きで食っていきたいと。「時給」や「月給」ではなく、「印税」で食っていきたいと。今、小説の書き方の本を注文している。だってわかりませんから。それはつまり才能がないということかもしれませんが、世の中、質より量で食っている人がたくさんいる。才能がなくても方法論、技術を身につければ新人賞を取れる作品を書きあげることができるのではないか、と思うのです。僕には夢がない。あるとしたら小説家になることだけです。
その日でバイトは三日目でした。以前の特許事務所なんか三カ月いても慣れなかったのに、電気屋の倉庫はさすがざっくばらんで初日で慣れました。でも電気屋のくせにいろいろルールがあって仕事は指示されたことをやっているだけ。その日はハイでもなくブルーでもなくニュートラルな精神状態で一日を終えました。
しかし強 く思ったのは「人生、こんなところで終わっちゃいかん」ということです。
まあ、被雇用者全般そうですが、他人が作ったルールを覚えて労働して、消費する。そんなサイクルじゃあ人生悲しすぎる。他人のルールではなく、自分のルール=自己表現で飯を食っていけたら最高だなと。要するに僕は物書きで食っていきたいと。「時給」や「月給」ではなく、「印税」で食っていきたいと。今、小説の書き方の本を注文している。だってわかりませんから。それはつまり才能がないということかもしれませんが、世の中、質より量で食っている人がたくさんいる。才能がなくても方法論、技術を身につければ新人賞を取れる作品を書きあげることができるのではないか、と思うのです。僕には夢がない。あるとしたら小説家になることだけです。