“THE FIRST OMEN”
ホラー映画の金字塔、オーメン。
子供の頃に観たオリジナル。
2006年の正当なリメイク版はラストが秀逸だった。
そんな物語の前日譚。
修道女になるためにローマの教会にやってきたマーガレット。自身も幼少期から身の回りで不思議な事が起こっていたので、世話をする子供の中の少し異質な子を気にかけている。そんな中、残酷な事件が周りで連発。いったい何が起こっているのか…
ってな話。
ダミアン誕生秘話‼︎
前日譚なので、最終的にダミアンは生まれるわけで、そこまでをいかに面白く描けるかにかかってる。
オリジナルでは「山犬(キリスト教で不浄とされている)と人間の間に生まれた子」、オトンの墓掘り返したらやっぱり犬だったっていう設定のみ。
神父が連れてきて養父に預けるのも「ただの孤児だから」(教会の前に置かれてた…)的な設定だって思ってたけど、今作のまさかの設定に驚愕。
続編が出来そうなラストだったので、それはそれで面白そうって思ったよ。
あと、向かいのシアターがIMAXでオッペンハイマーやってるからか、時折椅子が響いて揺れる。
怖いっちゅうねん(笑)
んーと、自分の書きたいことはネタバレに繋がるので、未観の方は以下閲覧注意で。
ホントに個人的見解。
自分は宗教とは昔の人が考えた「人を支配する」「金を集める」為のものすごく上手く考えられたシステムだと思ってる。
無神論者の自分としては、これだけ科学技術が進んで世の中のほぼ全てが説明できる世の中で、神様仏様なんて絶対いないじゃん。
でも、自分自身も神社では神聖な気持ちになるし、仏様に手を合わせる事には、素直に自分の気持ちに向き合う機会だっていうのは本当に純粋に思ってるんだ。
でもさ、戦争もテロもあらかた宗教が絡んでるのに、世の中では新興宗教だけが問題視されたりさ。
子供の頃から親の影響を受けて、日々神様(キリストやアラーに限らず)を信仰する生活を送るのって、ある意味全ての宗教って洗脳だよね。
そんな世の中、しかも圧倒的にキリスト教圏の欧米制作の映画においてのこの作品におけるダミアンを生み出す理由が
“若者が神を信じなくななってしまう時代の変革期に、悪魔を世に解き放つ事によって、もう一度教会の威厳で民衆を支配する”
ってことをコンセプトにした事が凄いって思ってしまった。
ハリウッド作品におけるホラーやスリラーって、結局キリスト教圏の宗教感に基づいた作品、特に悪魔が出てくる作品が多いのに、この設定で、しかもホラーの金字塔のオーメンの前日譚で造るってのが斬新すぎ。
時代の流れがそうなってきてるのかなぁ?
支離滅裂で申し訳ないが、一つの映画で深く考えることも珍しいので書いてしまった(笑)