JCBのニノちゃんがあまりにも
可愛かったので!
リアル設定で大宮で、
リゾート編です。
BL妄想小説です。
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SIDE N
「…ずっと一人でゲームやってれば?」
という捨て台詞を残して、
去っていった彼女の後姿を
他人事のように見ていた。
…この展開に、
なんの感情も沸かないオレ。
それが一番問題だよな…
***
ここは、とある南の島。
今、俺がいるのは、
広いプライベートビーチが売りの、
大人向けの高級リゾートコテージ。
一棟一棟のコテージが
広い敷地内に離れて建っていて、
プライバシーも守られている。
久々に続けて休みがもらえて、
付き合い始めたばかりだった
彼女にどうしてもと頼まれて
この島に来たのが昨日。
元々乗り気じゃなかったし、
長時間の移動の気疲れもあって
着いてからずっと
ゲームばかりしていたら、
とうとう彼女は切れて帰ってしまった。
まあ、怒って当然。
昨日の夜だって、
どうしても彼女の待つベッドに
行く気になれなくて、
庭の東屋でゲームをしていたら、
いつのまにかそこで寝ちゃってたんだから…
そして、ひとり取り残された俺…
初めて来た島で、
知ってる人が誰もいない場所で、
一人で過ごすには
広すぎる豪華なコテージで…
することもないので、
波の音を聞きながら、
ゲームをやり続けていた。
いつのまにか辺りが暗くなっていて、
日暮れの時刻なんだと気付く。
「お腹、すいたなー…」
ルームサービスのメニュー表を
見たけど、英語ばかり。
一人で注文するのも怖くて
躊躇っていると、ふと、
リゾートの前の浜辺に
地元の人たちの屋台が
並んでいたことを思い出した。
…あそこの屋台で適当に済ますか。
そう思って、
お金だけポケットに入れて
部屋を出た。
リゾートの
プライベートビーチとは
逆側にある浜辺に行くと、
そこは地元の人たちや
観光客で賑わっていた。

たくさんの屋台が並んでいて、
色々な見慣れない食べ物があり、
聞きなれない言葉が飛びかっている。
いくつかの屋台を覗いて、
ビールと食べ物を買って、
その辺に置かれたテーブルに
腰かけた。
一人でビールを飲みながら、
買ったばかりの
何だかよく分からない
魚のから揚げみたいのを食べた。
…あ、
けっこう美味しい。
これなんか、大野さんが
好きそうな味…
って思った後で、
自分で自分のことを笑ってしまう。
こんなところに来てまでも、
考えるのは、
大野さんのことだなんて…
とっくの昔に諦めたはずの恋…
そのはずなのに、
いつまでたっても、
誰と付き合っていても
俺の頭の中に、いつも一番に
出てくる人は同じで…
いいかげん自分が
情けなくなってくる。
でも、一回考えてしまうともう駄目で。
寂しい…
大野さんに会いたい…
会えなくてもいいから、
こんなに遠く離れた場所じゃなくて、
せめて、同じ陸続きに居たい。
…俺も明日の飛行機で
日本に帰ろうかな…
予定では帰るのは明後日だったけど、
ここにいてもしょうがないし…
食べ終わって部屋に戻ろうと
トボトボ歩いていたら、
喧騒の合間に、
日本語のような言葉が聞こえた。
―――えっ?
しかも、間違えようもないくらい、
聞きなれた声―――
まさか、嘘だよね?
そんなわけないし…幻聴?
会いたいなぁなんて、
思い出してたから…
頭で否定しつつも、
必死で声の主を探す。
――――嘘…
ありえない。
でも、見間違えるわけもない。
ほんの20メートルくらい先の
テーブルに、
楽しそうに笑いながら
ジョッキを傾けている
その人がいた。
「大野さん…!?」
何で?
何で、こんなところにいるの?
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つづく