今日はパンツの股上について
書かせて頂きます。
正しい股上の深さとは。
メンズスーツの場合、
腰骨の上にベルトが乗るくらいが
正しいウエスト位置です。
腰骨できちんと
パンツのウエスト部分を
支えるのでずり落ちたりせず、
正しい位置をキープできるのです。
最近までの
細くて短いスーツは、
股上も非常に浅いですよね
私が思う
美しく無いスーツ姿のひとつ。
シャツがはみ出しそうなウエスト、
そしてそれをずり上げる仕草。
そしてもっと私が嫌いなのは、
ベストの背と
パンツの間からシャツがはみ出した
後ろ姿…
パンツがローライズなのと、
ベストの背丈が短い。
だらしない印象を受けます
そもそも、
スーツのスラックスは
サスペンダーで吊るして
着るものでしたから、
股上はもっと深いのが当たり前でした。
トレンドの中で、
カジュアルのパンツやデニムが
どんどん股上が浅くなるのと連動して
スーツのパンツもそうなったのですね。
ノータックが主流になったのも同じで、
カジュアルのパンツと
混同されてしまったのです。
ジャケット×スラックスの
カジュアルスタイルなら
それもアリですけど…
スーツはあくまでも
フォーマルかつクラシックに
メンズならばスーツの股上の標準は
大体23センチ〜26センチ。
20センチより短いものは
スーツのスラックスではありません!
オーダー時には
ウエスト位置をきちんと決めて
着丈を確認して下さい。
レディースでは、
もっと顕著に分かれています。
ウエストで着るクラシックラインと
ローライズのスリムラインでは
パターンが全く違います。
また、
履く靴の形、ヒールの高さで
長さも変わってきます。
私も1着目のオーダーの後、
股上やヒップ、太もも周りなどを
ミリ単位で微調整して
2着目はパーフェクトなフィット
求めるスタイルをしっかり話し合って、
サイズも気持ちにも
自分にピッタリとフィットする
スーツを創りたいですね。
Kyoko Sejima
●ビスポークイメージコンサルタント
●パーソナルスタイリスト
●2級色彩コーディネーター