スーツケースベルトを買いに行こうと決めたのが19:00前ぐらい。
この時間でもあいてるトラベルグッズのお店ってどこやろう?と思い、
『goldhawkroad(←駅の名前) トラベルグッズ』とかでググるもあんまりヒットせず。。
…うーんうーん。
( ・∇・)!
地元の人に聞けばよくない?
思い立ったらそのまま飛び出し、
とりあえず1番近くのお店に入ってみる。
お水を買うついでに、トラベルグッズを売ってるお店がないか聞いてみる。
すると、
『このへんは物価がすごく高いんだ。だから明日バスに乗って、隣の街まで行ったほうがいい。今日はやめた方がいいよ。』
って教えてくれる。
でも、明日は観光に使いたいからどうしても今日欲しい。
お礼を言って少し歩いたお店にまた入る。
私『スーツケースとかトラベルグッズが買えるお店知らない?』
店員さん『うーんそうだね…ここから歩いて5分ぐらい、公園を越えたあたりに大きいショッピングモールがあるんだ。かなり大きいからきっとあるんじゃないかな?』
有力情報!
お礼を言って歩いてみると、
ほんとに大きなショッピングモールが!!
こんだけ大きかったら絶対ありそう♡
でもあまりに大きすぎるし時間もないので、
その辺の人に聞きまくる。
でもなかなかない。
スーツケースはあっても
スーツケースベルトがない。。。
でもみなさん、自分のお店にはないのに、
すごく丁寧に教えてくれるの。
『ここにはないけど、このお店にはあるんじゃないかな?』『可哀想に…』って。
心が弱ってるので、少し優しいだけでも涙が出そうになる。
そしてみなさん、
ユーモアにも溢れてるからだんだん元気になる。
店員さん『君は日本から来たのかい?』
私『そーなの。』
店員さん『日本のどこ?神戸??』
私『ええーーーーー!なんでわかったの??』
店員さん『そこしか知らないのさ。ハハ!』
いやいや!なんでむしろ神戸だけ知ってんのさ!笑
神戸のみなさーん、
日本で神戸のことだけ知ってるイギリス紳士がいましたよ!!!
嬉しすぎますね♡
でもそうこうしててもなかなかお目当てのスーツケースベルトはない。笑
そこで大きなおじさんに出会う。(デパートの人)
おじさん『何か探してるのかい?』
私『スーツケースのベルトを探してるの。』
※ちなみにスーツケースって言ってもあんまり通じないの。luggageってみんな言う(プチ豆知識。笑)
おじさん『それならこっちだ!』
おじさん三階まで案内してくれる。
そしたらターバンのお兄さんのスーツケース売場に連れてってくれました。
おじさんがターバンに説明してくれます。
ターバン『スーツケースベルトだね!ここにあるよ!』
あった!!
あったけど…
鍵がない。
鍵がないと意味がない…
ベルトを切られ、鍵を壊されてた私は、
どうしても鍵付きのものが欲しくて。
私『あぁ…私鍵付きのベルトが欲しいの。』
ターバン『鍵付きか…鍵付きはないよ、ごめんね。』
おじさん『もういっそのことスーツケースを買ったらいいじゃないか?』
うーん、
だってなんでわざわざイギリスでスーツケース買うの?
鍵付きのベルトがあればいいのに…
おじさん『ほら、これとかいいと思うぞ。色は何がいい?』
めっちゃ売ろうとしてくるやん。
私はベルトが欲しいのに…
と思ってたら、
おじさんが席を外してる隙にターバンのお兄さんが、
『君、スーツケースのベルトが欲しいんだろう?1階のサムソナイトはもう見た?
そこにあるんじゃないかな?
待って。今地図を書いてあげるよ。』
ターバン、優しすぎか…(/ _ ; )!
もうそれだけで泣きそうで、
何ていい人なんやろうって。
ターバンはスーツケース屋さんなのに!
ほんとに、ほんとにいい人や…
でも地図は…地図は大丈夫!笑
私『サムソナイトね!多分わかるから地図は不要よ。ほんとにほんとにありがとう!!!』
(訳文になるとどーしても海外ドラマ風になる。笑)
お礼を言って、サムソナイトへ。
ターバンの言う通り、
サムソナイトには鍵付きのベルトがあった。
でも実物を目にすると、
『そうだ!私、ベルト切られたんやん』
って思い出す。←遅い
ホテルの人がベルト切ってまで中身を盗むなんて考えにくいけど、
この時の私は相当びびってて。
ベルト切られたら意味がない…
鍵付きのスーツケースを買わなければ!!!!と思い直し、
ターバンの元へ。
でも、ターバンのお兄さんはもういなかった。
どうしてもお礼を言いたくて、
今いないだけかなぁと思って30分ぐらい待ってみた。(こういうとこ乙女やねん。そうやねん。)
でも来なかったので、諦めてスーツケースをレジに持っていったそのタイミングで、
さっきのスーツケース勧めてたおじさんに会う。
私『あーおじさん!私ね、結局スーツケース買うことにしたよ!』
おじさん『わはは、ほらおじさんの言ったとおりじゃないか。』
私『あのね、あのターバンのお兄さんにね、本当にありがとうって言っといて!』
おじさん『…………まず、まず僕にありがとうを言ってくれよ!』
そうでした!笑
ごめんなさい。
ターバンの優しさに泣きそうだった(てか泣いてた)けど、おじさんはずっと付き添ってくれたんだったね。ごめんね。
ターバンのお兄さんにはもう会えなかったけど、
おじさんがきっと伝えてくれてるはず。
おじさんにももちろん丁重にお礼を言って、
ショッピングモールをあとにしました。
帰り道に教えてくれた方のお店に寄って報告して、
そしたらみんな自分のことみたいに喜んでくれて、
もうイギリスに着いて数時間でイギリスのことが大好きになっていて、
まだ3日あるのにもう帰りたくないって思ってました。