1日目の不安をよそに、
2日目の朝はホテルの朝ごはんも食べずに6時に出発!

早朝だからあんまり人がいない。


藤後の旅行の朝は、いつも尋常じゃなく早いです。笑





早朝のサンマルコ広場に行きたかったんです。




メストレのホテルからは、ヴェネチア本島までバスで20分、とホテルの方に聞いていました。

 

で、事前にバスチケットが必要なことがわかっていたので、チケットはどこで買えるの?と聞くと、『この道を左にまっすぐ5mぐらい行けば新聞を売ってるキオスクがあるからそこで買えるよ』
と教えてくれたので、その通り歩きます。


















ない。




新聞売ってるキオスクないよーーーーーー!





こっちの道じゃないのかな?と別の道も行ってみたけどない。


仕方ないのでもう一回ホテルに戻る。


私『見つからなかったけど、こっちの道であってる?そしてそのお店はもうあいてるの?』


ホテルの方『こっちの道で合ってるよ。見逃すはずはないよ、もうあいてるよ〜』

自信まんまんにおっしゃるのでもう一度行ってみる。











ない。



どう探してもない。





通行人の方に聞いてみると、

『むこうの通りの左にあったかな〜』とか

『この通りをまっすぐだよ』とか

『ここを右さ』とか

言われた通りいろんなとこぐるぐるしてみたけどない。



そこで気づく。



この国の人たち、テキトーに言ってる!と。




知らないなら知らないって言ってくれたらいいのに、知らないって言うのは気がひけるのかテキトーに教えてくる!!!!!




それ逆に不親切( ;  ; )



Googlemapもいまいちヒットしないし、
この時点で1時間ぐらいロス。


あんなに早めに出たのに。

バスチケット買いたいだけなのに。




そこで若干気落ちしてたところに、
おじさん発見。


また聞いてみる。



私『ヴェネチアにバスで行きたいんだけど、バスチケットどこで買えるの?新聞キオスクで買えるって聞いたけどどこにもないの。』



おじさん『あぁ、バスチケットはタバコ屋で買えるよ。一緒にいってあげるよ。』



…助かる。



変なおじさんかもしれないけど、もう迷うの嫌だったのでついてくことに。


そしたら10分ぐらい歩いてタバコ屋到着。

で、チケットを無事購入。

おじさんにありがとうって言って別れようとしたのに、おじさんまだいる。




え。




なに?




チップ?





チップいるの???






勘ぐっていると、

おじさんが『僕もヴェネチアに今から行くんだ。このバスに乗ろう!』とちょうど来たバスに飛び乗る。



えええ!


ほんとにぃぃ?


偶然会ったおじさんがヴェネチアに用事あるの?



ほんとに?????



疑いつつ、しっかりバスの行き先が『to Venezia』になっていることを横目で確認して私も飛び乗る。



バスチケットをピッてするんだよ、ってみんなが教えてくれる。
見守られつつピッ完了。
みんなありがとう。笑




でも疑惑が消えない。





おじさんとニコニコ会話しつつ、

心の中では、
『あぁこれは高額なチップを要求されるんだ…メストレからだいぶ歩いたし、ここまで案内したんだからチップ払えって絶対言われる。きっとこのおじさんは日払い労働者とかで、今日は私のチップで稼ごうって思ってるんや…何ユーロかなぁ。うーん。10ユーロなら払う?おじさんがいなきゃ来れなかったし。
あぁでも20はやりすぎだな。20って言われたらさすがに断ろう…』

とか、こせこせ色んなこと考えてるうちに、
ヴェネチアのローマ広場に無事到着。



着いたら美しさに目が奪われる。

きれーきれーきれーーーーー♡

カメラで写真撮ってたらおじさん、まだいる。
 
 
しかも『こっちだ!急いでくれ!カメラを撮ってる暇はない』とか言ってくる。




え。



いや、もういいよ。
写真撮りたいし。
私、景色ゆっくり楽しみたいし。
ていうかもう一人にしてよ。って思うのに、
おじさんが強めに『こっちだ!』ってすごい案内してくる。  



うーん。



チップだよね?
チップ払うからもうゆっくり歩かせてよ。



お世話になったけど、勇気出して言おう。



『ありがとう!もうここからは一人で行ける!』って口から出かかったその瞬間、



おじさんが、


『おじさんはこっちの道に用事があるんだ。君はサンマルコ広場ならあっち方面だよ。気をつけてね。』


って言って颯爽と歩いてく。



え。




チップは?




なに?チップいらないの?




チップ狙いじゃなかったの?




ほんとに用事あったのね。




ほんとにいい人だったんだね。




ごめんね、





ずーっとずーっと疑ってた。。。。






私の薄汚れた心がとても恥ずかしくなりました。



いい人だった…。。。




ひとり旅だし、自分の身を守るのは自分しかいないから、疑いすぎるぐらいでちょうどいいって思ってたけど、なんか大事なこと忘れちゃってたな…と気付かせてくれたおじさんでした。



 
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