3年ほど前から地域のカルチャースクールでダンテル(日本ではボビンレースと言うそうです)を
習っています。
なんでも手抜きで、できるだけ効率よく、さっさと済ましたい人生を歩んできたのに。
このダンテル・・・手芸の中でもしんきくささ、めんどくささでは3本の指に入るのでは。。。なんて思うほど。
完成するのに長時間を要します。
達成感、味わいたくても、なかなか完成しないので本当にしんどい。
だいたいこんな風にレースを織るとはそれまでは全く知りませんでした。
何気なく、綺麗なぁ~~とルーブル美術館やベルサイユ等の宮殿で見た肖像画の中のレースたち。
いかに多くの下積みの人たちの手によるものか、いかに努力と根気のたまものか、汗と涙の結晶か。
が自分もやってみて初めて解った次第です。
マリーアントワネットやルイ14世がかっこいい~なんて能天気に思わなくなった昨今です。
あんたら!贅沢しすぎ!
電気もなにもなかった時代、時間がすごくゆっくり過ぎていたことでしょうね。
ヨーロッパのあちこちで農民のおかみさんやお嬢さんが一所懸命にひたすら織りあげてきた作品。
アンティークのレースを見るたびに名もないその人たちを尊敬せずにはいられません。
電気なんかない時代にあんなすばらしい芸術、(手芸のほかにも絵画や彫刻、建築など)を
人間は作り出すことが出来たのに。。。。
どうして今はこんなことになってしまったのでしょうね。
おおっと。ちょっと話がそれそうなのでこの辺で。
私のダンテルの技はなかなか上達しないのですが、このグループに参加したおかげで
フランス各地で催される展覧会に連れて行ってもらってます。
写真だけはたっぷり撮ってきていますので少しづつ紹介していきますね。