着物の整理のご依頼をいただき
伺ってまいりました😊
動きを気にしないように
麻の小千谷縮に半幅帯で↓
先月の葵祭の時の装いと同じですが、
きちんと感を出したくて、
帯揚げだけプラスしました✨
帯結びはYの字
こちらは帯揚げなし↓
無しでも全然問題ありません。
私の気持ちの問題です😊
さて今回のお客様は
加藤ちえさんのブログから私の事を知っていただき、いつかお願いしたいと思っておられたそうです。
着物には思いが込められていますので、
片付けたいと思っても中々手をつけられないのが現実です。
ご自身は着物を着る事はないので、
ご自分の着物はすでに処分済みでしたが、
お母様のお着物は中々思い切れず、
「一緒にタンスを開ける所からやってくださると書いてあったので」
との事でした。
おっしゃる通りだと思います。
私も母が亡くなった後、
お洋服でさえ片付けられませんでした。
頭では片付けないと、
と思ってタンスを開けて洋服を出すけれど
また母の思い出が蘇ってきていたたまれなくなり、
そのままタンスにそっくり入れる始末😢
1年以上そんな気持ちが続き、
3回忌近くになってやっと処分出来ました。
お洋服でもこんな感じですから、
着物はもっとだと思います。
私も母の着物箪笥を処分したのは洋服より後です。
私はすでに着物の事を知っていましたので、
桐箪笥を処分するかどうかで随分悩みましたが、
自分がこれから着物を着るのに
どういう収納がいいかが決まると
箪笥の処分には迷いは無くなりました。
中の着物も同じで、
もう着ないもの、着れないもの、
直してでも着たいもの、
思い出として残しておくもの、
私は着れないけどまだ新品で生徒様方には着れる方がいるかもしれないもの、
など、
着付け教室をしているから残せるものもありました。
今後着物を着る予定の無い方や、
サイズが違う方にとっての整理は
結局、処分か思い出としてとっておくかの
選択になってしまうので
より難しいとは思います。
ご自身が納得されるまで
向き合うしかないかな、と思います。
でも、向き合うというのがお一人では難しい😓
特に着物をご存知無い方には、
何をどう向き合って納得まで持って行くか…
ここなんです！
それには、
思い出にふけるだけではダメなんです！
その着物がどういうものかを知り、
思い出をそれにあてはめ
どういう時の思い出かとか、
一つ一つ整理していくと、
着物に価値があるからとっておこうとか、
もったいないから処分出来ない、
ではなくなるんです。
着物自体の良し悪しではなく、
ご自身が本当に大切だと思う思い出や、
今後使うかどうかのみに
集中して整理に納得出来るのです。
なので、私は単に着物の処分として
着物の整理には伺っていません。
タンスの中の着物を一緒に出しながら
思い出をお聞きして
その方の思いをまず着物と共に引き出します。
だから、
一回で処分出来るとは思っていませんし、
それで良いと思っています。
気持ちの整理とは
一気にできるものではないからです。
着物にはそれだけの思いが込められています。
だからこそ、
その気持ちを大切に
処分だけを考えずにまずは着物も心も
一つずつ整理する事。
それが段々着物自体の整理に繋がっていくと思います。
今回の方は
その辺りは全く問題なく、
すでに気持ちは整理がついていらっしゃいました。
私が一つの引き出しから順に全て出し、
中身を一緒に確認し説明していくと、
すぐに決断して行ってくださったので、
作業はサクサクと進みました❣️
予定より早い時間で終了し、
お茶やお菓子までいただき、
楽しいひと時も過ごさせていただきました💕
素敵な方と出会う事で出来て
嬉しかったです！
ご依頼いただきましてありがとうございました🙇♀️
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