こんにちは😊


お義母さんの童話
168品目が完成しました

最後まで読んで頂けると嬉しいです!

では



「子ギツネの 金のすず」

 ある春の日のことでした。
暖かな日差しに誘われて 、山の中の巣穴から出て来たキツネの親子が、ウロウロ と 川べりを歩いていると、1匹のタヌキが、すばやく 魚を捕まえて 、直ぐに、頭から、むしゃむしゃ食べ始めたので、 母 ギツネが 、子ギツネに向かって

「ほら 、坊やも、 魚を捕まえてごらんなさい。お母さんはね 、ネズミよりも、お魚の方が美味しいから好きなのよ。 坊や も大好きでしょ。」
と言うと

子ギツネが、川の中を覗いて
「嫌だよ 。手が濡れるから嫌だよ。 僕は、絶対に、絶対に、水の中には、手を入れないよ。」
と言ったので、魚を、むしゃむしゃ食べていたタヌキが、魚を、母ギツネの前に差し出して

「僕の食べかけだけど、 おばさんにプレゼントするよ。」
と言うと

母ギツネが
「うちの 坊やも、 魚 ぐらい捕まえられるわよ。」
と言ったので

タヌキが
「えっ、 でも 、これ 、いま捕まえたばかりだから、特別に美味しいよ。 それとも、僕が、おばさんのために、もう1匹捕まえて プレゼントしようか?」
と言うと

母ギツネが、鼻を、ツンと、上に上げて
「プレゼント なら、うちの 坊やから貰うから、 要らないわよ。 それに、 そんな小さな魚じゃなくて、もっともっと大きい魚をプレゼントしてもらうわよ。」
と言いました。

そこで

タヌキが、まんまるな 目を、ギラギラ 光らせて
「おばさんが、ネズミより美味しいから好きだと言ったから 、プレゼントしたいと言っただけだよ。 でも、おばさんの息子は赤ちゃん だから絶対に捕まえられないね。」
と言うと

母ギツネが、キバをむきだして
「変なこと言わないでよ これ以上、変なことを言うなら、 あなたなんか、かんたんに投げ飛ばせるんだから、あなたと戦ってもいいのよ。」
と言ったので

子ギツネが、あわてて
「お、お母さん、やめてよ。」
と言うと タヌキが、ますます、目をギラギラさせながら

「僕は、変なことなんか、1つも言ってないじゃないか 。これだから、年寄りは、嫌がられるんだ。」
と言ったので

母 ギツネが、ますます、口を大きく開けて奥歯を見せながら
「私に投げ飛ばされたくないなら、どっかに行ってちょうだい。」
と言うと

タヌキが、「おばさんは、息子が魚を捕まえるのを待っているんだろうけれど 、おばさんの息子には無理だよ。それに 僕が本気を出したら、おばさんの足 なんか簡単にへし折れるんだ。」
と言ったので

母ギツネが
「息子のどこを見て無理だというのよ 。息子が本気を出したら 、あなたの足の2本や 3本、 簡単にへし折ってしまうわ。さあさあ 無事なうちに、どこかに行きなさい。」
と言いました。




つづく




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久しぶりの日常ネタです
😁
最近はSHOW-WAとMATSURIばかりでした〜



我が家の晩酌は
目黒蓮さんがCMするように
なって


これになりました



🍻