~~~そして

翌日も、カチューシャは、いつものようにして、1枚残したパンを紙に包んでポケットに入れて、川に行き 、洗濯を始めていると、やはり、 カッパが来たので 、ポケットの紙包みを渡していると、 丁度その時、地主と3番目の御嬢様が馬に乗って狩りに出かけたので 、3匹の犬たちが、地主たちの後をついて行ったのですが、1匹が、 カチューシャの所に来て、 ワンワン吠えながら、 カッパを追い回したので、カチューシャは洗濯物を振り回して、犬を追い払い 、カッパは、無事に、川に逃げることが出来ましたが、 カチューシャは、右腕を、噛みつかれて、水で傷口を洗っていると、男の人が来て

「ここを、 馬を連れた男の人が来ませんでしたか」

と言ったので、


カチューシャが

「誰も通りませんでした。」

と言うと


その男の人は 、カチューシャの右腕から流れている血を見て、ポケットからハンカチを取り出して、そのハンカチで、カチューシャの右腕を、しばろうとしたので、カチューシャは、右手を背中に隠すと、その男の人は、笑いながら

「これからは、度々 狩りに来るから、 その時に返してくれればいいよ。」

と言って、カチューシャの右腕を、ハンカチで縛ると 、さっさと 橋の方に行ってしまい 、カチューシャは、そのまま、洗濯を続けて、洗濯が終わると、洗濯物を持って お屋敷に戻り、 洗濯物を干した後に、もう一度 、川に来て、 借りた ハンカチを綺麗に洗いました。


そして


いつか会った時に、直ぐに返すことが出来るように、畳んで 、ポケットの中に入れて、翌日も、カチューシャは、いつも通りの事をして、1枚残したパンを紙に包んで川に行き、 洗濯を始めていると、 カッパが来たので、カチューシャは紙包みを渡しながら


「犬に、噛みつかれたら駄目よ 。生きていかれなくなってしまうからね。」

と言って、洗濯物を済ませると、 さっさと御屋敷に戻り 、洗濯を干して物置小屋に入ると


ネルダが  

「今、奥様と3人の御嬢様方は、着飾って 馬車で出かけたよ。 どうやら、 宮殿の王子様が、 13年振りに 留学先から戻って来たらしいんだよ。それで、いつか、王子様の誕生日会の招待状が届くからと言って、買い物に出かけたんだよ。」

と言ったので


カチューシャが 

「王子様って、どんな人かしら。」

と言うと


ネルダが

「昔、 王子様が、 家来と狩りに来て、 雨に降られて、 この御屋敷で雨宿りをしたけれど、確か 12か13歳だったと思うから、 今じゃ 立派な王子様だろうよ。」

と言ったので


カチューシャが

「それじゃ、 奥様と御嬢様たちは、気に入ったドレスが見つかるまで、何度でも 出掛けるわね。」

と言うと


ネルダが 

「そうだよ。奥様は、3人いる 御嬢様の一人を、絶対に宮殿に嫁がせたいと言っていたから、 ドレス だって 、100着は買って帰るよ。」

と言ったので


カチューシャが、おどろいて

「えっ、100着も」

と言うと


ネルダが 「ああ、腕のいい仕立て屋だって、大勢 連れて来るよ。」

と言いました。


それで


カチューシャが

「それじゃ、結婚が決まったみたいですね。」

と言うと


ネルダが

「奥様は、 1番上のお嬢様と2番目の御嬢様が、小さい時から 王子様と結婚するんだと言っていたから、 2人の御嬢様には、ずいぶん、 お金をかけていたんだよ。」

と言ったので


カチューシャが

「それじゃあ、3番目の御嬢様は?」

と言うと


ネルダが

「3番目の御嬢様は、小さい時から、 地主さんと狩りに行くのが好きだったから、結婚なんて考えていないと思うよ。」

と言ったので


カチューシャが 

「でも3人いる 御嬢様の1人が、王子様と結婚したら、地主さんも奥様も大喜びでしょうね。」

と言うと


ネルダが

「そりゃそうだよ。 決まったとなれば、 これから先、ずっと、地主さんと奥様は、たくさんの、お客様を招待するから、 台所の女中たちは、毎日 御馳走 作りに大忙し だよ。」

と言ったので


カチューシャが

「えっ、決まっただけで招待するのですか?」

と言いました。


すると


ネルダが

「奥様は 、目立つことをしないと、気が済まないんだよ。」

と言ったので、


カチューシャが

「奥様は、お金持ちの地主さんと結婚して、本当よかったですね。」

と言うと


ネルダが

「そうだよ。だって、王子様が 雨宿りに、たった10分 か 15分 立ち寄っただけで、連日、お客様を招待するから 、台所では、お客様が来ても来なくても、毎日50人分のごちそうを作っていたんだよ。 あの時も、半年は続いていたんだよ。」

と言って、本当に、 奥様は、毎日毎日 3人の御嬢様を連れて出かけて、嬉しそうな顔をして戻って来るので 、庭師たちが、その夜、 物置小屋に来て


「どのお嬢様が、王子様に選ばれるのだろうか?」

と言ったので


ネルダが

「ここには、誰も来ないから何も知らないよ。」

と言うと


庭師たちが笑いながら

「だって、この屋敷で一番古いのは、ネルダさんなのに、何で、こんな物置小屋に押し込められてしまって、全く運が悪すぎるよ。」

と言ったので


ネルダがカチューシャを見ながら

「私はカチューシャと一緒だから、 いつか 、いい運が向いてくると思っているんだよ。」

と言うと


庭師たちは、ますます笑いながら

「ネルダさんとは、話にならないよ。」

といって、物置小屋を出て行きました。





つづく



🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

こんにちは!



先日
私の母が小梅を漬けてくれました。
☺️


これを 
早速
子供ちゃんのお弁当に入れてみたら

お友達が

「○○ちゃんの梅、緑!」
とびっくりされちゃいました

🥴

まだ 赤しそ
売ってませ〜ん
😁