北朝鮮、エルサレム首都認定を非難=「アラブへの連帯」強調
 【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は9日、トランプ米大統領がエルサレムをイス..........≪続きを読む≫

 先日ティラーソンさんが、朝鮮戦争時の国連軍参加国の招集を呼びかけましたが、理由として安倍首相が「インド太平洋戦略」と発言しているものの、一向に進んでおらず、そもそも「インド太平洋戦略」ではアジア諸国を参加させる動機に乏しいために、本質的な中心から大きく外れる事となり、これらが実現性を非常に乏しくしているので、アメリカとしては、アイデアは良いと考え、確実に実現するために先にプラットフォームの構築が必要と考え、手っ取り早くプラットフォームを構築する手段として、朝鮮戦争時の国連軍参加国を招集する事で、アジア太平洋地域の経済・安全保障にかかるプラットフォームの基軸を構築しようとし、併せて期限を定めて日本の早い動きを促したものと考えました。

 これは、日本がプラットフォームの構築するためにあれこれと思案してから手を付ける事と比較して、とりあえず中身に拘わらず先にプラットフォームを構築して走りながら考えるアメリカ的な方法で興味深いものであると考えましたが、この理由の他に、イスラエルのエルサレムを首都とする行動をアメリカが起こすトランプ大統領の発言により、中東における武力衝突が生じた場合に、連動してアジア太平洋地域における武力衝突が生じ、その場合、北朝鮮の蜂起のみではなく、中国かロシア、あるいはその両方を含めた武力衝突を考えなくてはならなくなります。つまり、第三次世界大戦の恐れがあるので、アジア太平洋地域における武力衝突勃発の抑止力としてのアジア太平洋共同体というプラットフォームの早期構築の必要性が著しく高まるであろう事が、大きな要素であると判りました。このティラーソンさんによるアメリカの行動に対しては、日本の抗議が何の意味を持たず、それよりもティラーソンさんよりも早くアジア太平洋地域の経済、安全保障のプラットフォームの構築をする事が正しい対応であると思われます。

 現在は、文明が発達した事から物理的に世界のあらゆる地域が戦争の対象となる可能性(3次元での戦争空間)が存在し、加えてネット空間(4次元目の戦争空間)をも考慮しなければならない事は必定です。幸いな事に地球は丸いので、安全保障の為の防御層は、アジアの層、インドの層、イスラエルの層、アメリカの層を連環する事で、東西の安全保障の連環が構築可能なものとなります。また、一度プラットフォームが構築されれば、この連環を縦に積み重ねる事で、北南方向へも安全保障を広げる事も可能でしょう。

 日本のアジア太平洋地域におけるプラットフォーム構築に困難を生じさせてしまっている理由としては、安倍首相がアジア太平洋地域における経済と安全保障の共同体構築を地域の異なる「インド太平洋戦略」などと発表してしまった事、「東南アジア諸国連合」の存在などです。もし、ティラーソンさんがアジア太平洋地域の安全保障における共同体のプラットフォームを日本よりも早く構築してしまった場合、アジア太平洋における安全保障の共同体が日本のアイディアであるにも係わらず、日本は単なる一参加国に過ぎぬ存在となり下がってしまうことでしょう。これを打破するために、既存の「東南アジア諸国連合」が安全保障における影響を殆ど持たない事を理由とした、アジア太平洋地域の安全保障における同地域諸国共同出資の治安維持軍の構築を呼びかけ、ネット空間まで含めたアジア太平洋地域の治安、安全保障を担わせる事を公表する事です。

 当然に、各国が軍を持つ事は成されるでしょうが、「アジア太平洋地域治安維持軍」は、同地域の治安維持を担う事で、海賊、テロ等の数か国に跨る治安の問題のみでなく、同地域における武力衝突における危険性をコストとリスクを共同出資、共同運営により分散する事が可能とするだけでなく、武装における武器弾薬の規格が統一かされるので、武器弾薬における購入コストの低下、ネット空間の安全保障技術の向上、最新兵器の技術共有化と、参加国間の共同作戦協力を容易にすることから、プラットフォームの規模を拡大させる事が出来るので、アメリカの武器の輸出入にとっても大きなメリットがあるものとなるでしょう。又、これらのメリットだけでなく、もし「アジア太平洋地域治安維持軍」が力をつけて独走をはじめる危険性については、運営に関わる機能を全て出資者である国家の首脳が常に持ち続ける仕組みにより、同首脳間の議決等で定めることが可能なので保証される様にすれば良いのです。アジア諸国にとって、狼の群れを構築する事は、狼の群れに熊や獅子が向かって来ない様に、武力衝突を防ぐ大国に対する抑止力の効果を持つ事をアピールすべきでしょう。

 中国が、異様にこの枠組みが造られることに恐怖感を抱いている様に声高に発言しておりますが、それは、中国が自分勝手にアジア地域に武力侵攻するうえで、「アジア太平洋地域治安維持軍」が、「前門の狼、後門の虎」の「前門の狼」となるからで、現在の日本がインドの後門の虎のみで安心している状況では特に恐怖感が無く、本当に恐怖感を与える狼の群れが構築される事を防ぐ目的があるからです。狼の群れが構築されれば、中国は黙る事となるでしょう。

 この様な安全保障の枠組みが各地域に構築され、インド、イスラエル…と協力を広げていく事で、安全保障が何層にも構築され、武力により現状を打破しようと考える国家の武力という要素を考えから排除させる抑止効果を生じさせ、世界平和の構築にもつながる事項ですから、中国、ロシアにも枠組みへの参加を呼びかけておけば宜しかろうと思います。中国が考慮するメリットとしては、中国の掲げる「一帯一路」政策にもメリットとなる事です。但し、運営の全ては参加国の議決により定まる事等の、仕組みに反する行為を認めない等の参加条件を附する必要性はあるでしょうが。

 平和主義を掲げる日本は、経済、政策、安全保障におけるアジアのリーダーシップに相応しい存在であり、これは中国、韓j国を除けばアジア諸国間において共通の理念であると思われます。又、アメリカ主導よりもアジアにおけるリーダーシップはアジアの国家が担う事がアジア諸国によりも望まれているのですから、ティラーソンさんに負ける事無く、日本の政策を進めて頂けます様、宜しくお願い申し上げます。