こんにちは、こがね母です。
2月26日早朝
ポツポツ雨と冷たい風が未だ夜が明けやらぬ住宅街に厳しい寒さをもたらしていました。
寒い中待ってた猫達がドライフードや温めたパウチを食べています。
寒かったね、もう少しの辛抱だよ。
春がやって来るからね。
サクラが咲いて言ってくれるよ。
「皆よく頑張ったね」って。
一年の中で一番寒いと言われる2月です。
シトシトと降り続く雨に強風が日替りにやって来ていました。
一方で2月とは思えない様な暖かい日もあったりして、そんな日はきっと猫達はホッとして手足を伸ばして日光浴しているだろうな~と思えて嬉しくなります。
野良猫達と関わっている人達はきっと毎日のお天気に自身の気分も左右されている事だと思います。
そんな2月の17日の朝ことでした。
LINEの通知が鳴りました。
「パクちゃん、目の回りが真っ黒で背中の骨がゴツゴツしています。」
その内容に私は胸騒ぎと不安で胸がいっぱいになりました。
地域猫公園にいる小さな茶トラのおばあちゃん猫パクちゃん。
数年前乳腺癌の手術をし元気に過ごしていましたが、以前にもある時、1ヶ月近く姿を隠した時がありました。
パクちゃんはもう駄目かも知れませんね。
乳腺癌は80%が悪性だと言います。
手術をして元気になってあれから随分頑張って生きてくれましたが…
ボランティアのAさんとそんなやり取りをしていた矢先に痩せて見る影もないパクちゃんが出て来てくれたのです。
皆諦めていたので驚きと喜びがひとしおでした。
暫く様子を見て落ち着いた頃、捕獲して病院へと思っていましたが、捕獲はことごとく失敗して駄目でした。
それでもパクちゃんはみるみる間に太り、復活を遂げてくれていました。
そして更に今から三年前にもパクちゃんの異常の知らせを受けました。
何やら耳が聞こえてないみたいで歩き方も変だと。
パクちゃんが心許す人に手伝って頂き三時間かけてやっと保護し病院へ行けました。
病院の医師も乳腺癌の手術をした事を覚えていて下さって
いました。
耳を診て頂いたところ、炎症を起こして耳垢が詰まってしまっていたようで、処置をし抗生剤の注射をして頂きました。
そして年齢もあるから腎臓は悪いだろうけどちゃんと食べられていたら良いだろうと仰って下さいました。
その時に、また捕獲出来るようならば病院へ連れて来る様にと言われていました。
その事がずっとずっと気がかりで何度も捕獲を試みましたが遂に捕獲が出来ないまま、このLINEを目にしました。
公園のメインストリートの入り口でお迎えする様に待っててくれるパクちゃんです。
茶トラで地域猫の証がなぜだか左右の耳に施され、コロコロとしたフォルムで愛嬌があり、お尻をトントンすると口をパクパクさせて首を左右にふる姿がとても愛らしくパクと名前をつけました。
パクちゃんは面倒見も良く、実の母猫を失った二匹の兄妹キジ猫に寄り添って、まるで二匹のお母さんの様な存在に私には見えていました。
ずっと頭からパクちゃんの事が離れないままに2月も今日で終わります。
もっともっと捕獲を試みれば良かったと涙が後悔に変わります。
パクちゃん。
頑張っているならば出ておいで皆待ってるよ。
会いたいよ。パクちゃん。
可愛い小さな茶トラ猫のパクちゃんに私は
もう一度会いたい。