ジヴェルニーの食卓 | つましくても、ささやかな幸せ

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。

 

 画家という職業は、本当に身を削る思いで真剣勝負の毎日を過ごす職業だと思った。
 そんな画家たちを支えたり応援したりする人々の存在も、大きいのではないか。この物語に登場する4人の画家を支えた4人の女性や男性も、画家の珠玉のような作品に大いに貢献した人たちだ。
 マティスの身近に仕えた召使いのマリア。ドガのモデルになったマリー。セザンヌの才能を信じて、画材屋として援助し続けたタンギー爺さん。子供の頃からモネの身の回りの世話や料理をした、モネの義理の娘ブランシェ。
 この小説を読み、約10年前に旅行で訪れたジヴェルニーの美しい庭を思い出した。今開催しているマティス展を観に行きたくなった。