わたしは、カトリックの病院でうまれ
先生は、神父さんだった
わたしの名前は、神父さんだった先生がつけた
さゆり
ゆりの花は、マリア様の化身とされている
そこからつけられた
その病院は、マリア様を崇拝している病院だったため
大きなマリア像がありました
ちいさいときは、だれも話し相手に成ってくれないので
ずっと、マリア像にむかって
わたしのママになってくれる?とか
髪の毛は何色なの?とか
髪の毛の長さはどれくらい?とか
聞くと答えてくれる
栗毛色でかたよりしたくらいといっていた
シスターがマリア像に悩みをうちあけて願っていると
マリア像が、なるように身をまかせなさいといい
シスターの横で
マリア像が、なるように身をまかせなさいといっていると答えると
シスターがわたしを目障りそうな顔をしてにらむ
たぶん、二歳か三歳くらいなので
ただの祈りの邪魔をしている子供であった
でも、わたしは、マリア様と会話ができたのでちっともさびしくなかった
自分の名前のマリア様の化身ということを考えると
人に愛されたいと願うより
人に惜しみ無い愛を与える人になるしかない
人の愛の見返りをもとめるから孤独に感じるんだとなんだかわかったようなきがする
無償の愛を注ぐことが、生きる使命なのかもしれない
でも、厳しくすることも愛である
そこら辺がまだまだわかっていないところ
自分を自分で癒す
自分を信じて、自分を愛する
自分を大切に
心を消耗してはだめだ
夏休みに勉強もやらなきゃ
泣いてばかりいちゃだめだ
マリア様のようにはなれないとおもうけれど
じっと見守ることを決めた
長い夏休みだ