長くなりそうなのでまずは結論から・・
(あくまで私個人の考えです)
うつ病や適応障害にり患して一人で闘っている人たちは、コロナ禍による自粛生活をそれほど苦には思っていません。
むしろ自粛が緩和された時に、症状が強く出るのではないかと危惧しています。
コロナ禍という言葉が世に浸透してから、いったいどれだけの月日が流れたのでしょうか。
去年の今頃、日本はまだ通常運転の日々が続いていたと思います。
確か中国武漢で新型コロナウイルスを確認、報道がされ始めた頃でしょうか。
当時はまだ対岸の火事みたいな感覚で、他人事のように捉えていた人が私を含め大多数だったと思います。
一年後の日本、いや世界がこんなに様変わりしているとは誰が予測していたでしょうか。
もちろん感染症を研究されている一部の方々や、ごく少数の方々はある程度予見していたと思います。
2月に入りダイヤモンドプリンセス号の乗客などが新型コロナウイルスに感染していることが分かってくると、日本でも大きく取り沙汰されるようになりました。
この辺のところについては、今回は割愛したいと思います。
うつ病や適応障害といった精神疾患のある人間にとって、新型コロナウイルスというものをどう捉えているのか・・
今回は、そこにスポットを当ててみたいと思います。
そもそもうつ病などを患っている人は孤独な人(少なくとも自分は孤独だと思っている)が多く、基本引きこもっており外に出て人と会うのが苦痛だったりします。
普段から悩みや気持ちを打ち明けられる友人、同じ趣味や世間話で盛り上がる友人といった多数の人と関わる機会が極端に少ないのです。
LINEをはじめSNSなどで頻繁にやり取りしたり、時にはカフェでお茶したり、ファミレスでランチを楽しんだり・・
恐らく大多数の人たちが当たり前に楽しんでいること、そういったことをできないのがこの病気の大きな特徴なのではないかと思っています。
4月に入ると緊急事態宣言が発令されました。
ほとんどの方々は会いたい時、会いたい人に会えないという寂しさや悲しみで途方に暮れたのだと思います。
ところが私のようなうつ病にかかっている人間にとっては、それほど苦痛ではないのです。
なぜかといえば普段から1人が当たり前になっているので、そんなに気にならないのです。
うつ病にかかっていても家族や職場の人たちとはそれなりに繫がりを持ち、これまでと同様、普通に日常生活を送っています。
最近問題になっている「自粛疲れ」という言葉があります。
大多数の人たちにとって自粛生活が日常から大きくかけ離れてしまったことにより、とても疲れているのだと思います。
友達や同僚、家族、親戚といった親しい人たちと一緒に楽しく過ごすといった、これまで当たり前にできていたことができなくなりました。
これが1週間、10日間、1ヶ月・・
自粛期間が長くなればかなりのストレスになることは必然です。
普段ストレスに強い人や上手く発散できる人でも、1年にも及ぶ新型コロナウイルスとの闘いで心身に不調をきたすこともあると思います。
そんな日々を送る中で去年の4月頃、一つ気になり始めました。
もともとうつ状態や適応障害などで、社会や人とのつき合いが苦手な人間にとっては「自粛=引きこもり」みたいな感覚です。
引きこもり生活には慣れているので殆ど気になりません。
大変なことが起こっているという自覚はありますが、辛いのは自分一人ではなくみんなだし、一人ぼっちと感じるのも自分だけではないですし。
そんなふうに考えたら、むしろ普段より気が楽になりました。
そして緊急事態宣言の期間が明けると、人々は少しずつまた元の日常を追い求めるかのように、2〜3人でランチをしたりオンラインで繋がって盛り上がったり。
そのうち人数も増えて5〜6人で集まってカラオケをしたり、夜の飲み会で楽しんだり。
そんな楽しそうな様子をSNSにあがったコメントや写真、動画で見せつけられてしまうと、こちら側の人間は逆に落ち込みます。
また元の生活に戻るのか・・
また自分だけが取り残されたような感覚を覚えてしまいます。
傍目から見たら、ただのひねくれ者なのかも知れません。
でもうつを患っている人には辛いのです。
改めて孤独を再認識させられます。
それならSNSをやめて見なければ良いではないかと思われそうですが、その繋がりは自分にとっては居心地のいい場所でもあるのです。
リアルで楽しく過ごせなくてもSNSで繋がった人とやり取りするのは楽しいですし、落ち込んでいても元気になれることもあります。
本当にどん底まで落ち込んでいるときには、SNSを見ようという気持ちにすらなれません。
特にTwitterはネガティブな発言をしようものなら叩かれやすいということも分かりました。
だからなるべく辛い気持ちは出さないようにしています。
そこまでして続ける意味があるのか?
そう自問したこともあります。
しばらく離れていたこともあります。
それでもやっぱり見ると楽しいことが多いし、LUNA SEAのメンバー(隆一さん以外)のツイートもあります。
そして何よりLUNA SEAのことで話が盛り上がるのは、とても楽しく幸せな時間で元気をもらえます。
さらにLUNA SEAのこと以外でも大好きな猫のこと、楽しい動画・・
ほんの一時だとしても今の自分にとってはなくてはならない大切な時間になりました。
そしてまた緊急事態宣言が発令されました。
今回は全国規模ではないにしろ、1都3県から始まり、現在は大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡と・・
どんどん拡大しています。
また自粛生活が始まりました。
一度緊張感が解けた人には過酷に感じるかも知れません。
前回より人の波が減らなかったのには、そんな自粛疲れが出てきているのだと思います。
一応2月7日までということになってはいますが、感染状況、病院のベッドの空き状況、保健所の対応状況。
これらが落ち着いたとみなされるまで、まだまだ長い闘いが続くのではないかと思います。
感染症を研究されている方はこう言います。
国民の気の緩みが問題だと。
それは健康な人々なら致し方のないことだとも思います。
あまりにも度が過ぎ、マスクもしないで居酒屋でお酒を呑み、ドンチャン騒ぎをしている人に対しては非常識極まりないと思いますが。
一方、マスクをして手洗いや手指消毒を取り入れ、食事以外はマスクをして静かに会話をしている人たちに対しては、責める気持ちはまったくありません。
むしろ羨ましいとさえ思ってしまいます。
ライヴやイベントに関しても、国の出すルールに従って開催するには何の問題も無いと思います。
ただ辛いのは、自分の勤務する職場の問題で、不要不急の外出は自粛するよう求められていることです。
緊急事態宣言中でも、宣言が取り下げられても、することや遊ぶこと、人と会うこと、もちろんライヴなんてもってのほか。
物流関係の仕事のなので仕方がないと理解はしています。
それでもライヴが開催され、参戦できる人に対しては嫉妬みたいな感情も出てきます。
私のような人間にとって、いちばん辛いと思うのは孤独感に苛まれることです。
緊急事態宣言が取り下げられると、また人々は活動を始めます。
そこに自分が入れないことを、とても寂しく感じてしまうのです。
もともとは一人でも大丈夫だったのに、一度みんなも自分と同じような孤独を感じていたのだと思うとなおさらです。
もともとうつ病や適応障害、対人恐怖症・・
そういった精神疾患をお持ちの方は、きっと自分と同じように辛い一年を過ごしていると思います。
あと何年経ったら解放されるのか・・
あとどれくらい頑張ったら報われるのか・・
あとどれくらい変わったらみんなと同じように楽しめるのか・・
最後に・・
こんなにもくだらないお話しにおつき合いくださり、ありがとうございました。