湊かなえさんの小説「告白」を読みました。
物語は殺人事件に関わった人物たちの独白形式で構成されています。
被害者、加害者、静観者、傍観者、それを取り巻くたくさんの人たち。
みんなそれぞれに、たくさんの苦悩や問題を抱え込み、考え抜いて…
その結果、たくさんの人々の負の感情が連鎖したり絡まって、時には異常行動に走ってしまったり…
事態は思わぬ展開へと進んでしまう。
最後まで読んでも何が正しくて、何が間違いなのか…
誰が正義で誰が悪なのか…
単純なようで単純ではない。
答えが出たようで答えが出ていないという…
なんともいえない感じ。
消化不良みたいな…💦
単純に私の読解力不足なだけかも知れませんが…💧
結論は読んだ人の感じ方、捉え方にお任せしますということなのかな。
松たか子さん主演で映画化されているということなので、本を読んだ後にAmazonプライムで映画も観ました。
本を読んだ限りでは映画化は難しいのでは?と思いましたが、松たか子さん、木村佳乃さんの演技力。
そして演出によって、上手く独特の世界観を表していると感じました。
本の順番通りにシーンを進行させず、あえて分かりやすくシーンを入れ替えたりしてつないでいる気がしました。
でも映画だけを観たとしたら、物語を把握するのは難しいかなと私は思いました。
個人的には本を先に読んでから映画を観た方が、すんなりと分かりやすく入っていけるかな~と…😅