鉛筆のJIS規格は、芯の硬さに応じて17種類が規定されています。芯が柔らかいものから順に
6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H
となります。柔らかいほど字が太く濃くなり、硬いほど折れにくくシャ-プな線をひくことができます。

三菱鉛筆ではJIS規格とは別に、
10B、9B、8B、7B、6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H、10H
まで22種類のラインナップをそろえています。

Bは「ブラック=黒い」、Hは「ハ-ド=かたい」の略です。中心にあるFは「ファ-ム=しっかりした」で、HとHBの中間の濃さと硬さとして作られた比較的新しい規格です。Fよりも古くからあるHBは、その名前からも明らかなように濃さと硬さの中間として「基準になる鉛筆」と位置づけられてきました。戦時中は「中庸」と呼ばれ、現在も選挙の記名やマ-クシ-ト式のテストではHBが主に使われています。