続きです
文字を覚えてほしいとき、よくあるのが、
「ほら、りんご、って書いてごらん」と真似させるもの。
これね、そのときだけは見ながら書くかもしれないけれど、全然覚えない(笑)
だって、自分(大人)が、ドイツ語で、リンゴって、こう書くのよ。はい、書いてみて。
と言われて。
そのアルファベットを見ながら書き写すことはなんとかできても、
さあ、ひとりで書いてごらん、と言われても、なにひとつ再現できないでしょ(笑)
それなのに、次々に、
今度は、にんじん、きゃべつ、ってドイツ語でこう書くのよ、と提示されても、ますます、何がなんだか(笑)
まず最初にすることは、書くことではなく、読むことから。
しかも、”まとまり”として見慣れることから↓
その②
単語まるごと、マッチング(同じもの探し)してみよう
例えば、
くもんのカードとか、イラストと文字が表裏に書いてある市販の教材でもいいし。
スーパーのチラシの食べ物の写真に、
マジックで単語を書いてあげてもいいし。
『ばなな』『ぱん』『あいす』とかね。
同じもの、どれかな?と、
【あいす】と書いたメモ/カードを渡して、探させる。
子どもは不思議な習性(笑)があって、
手に持ったものはちゃんと注目するし、
同じものを探して合わせたい、という欲求がある(笑)から。
すぐにやってくれます。
まずは、単語の文字を、ひとまとまりとして、絵のように見慣れるところから。【あいす】
ひとつひとつを分解したものを組み合わせるのはそのあとからでOK.【あ】【い】【す】
まだ声に出して読めなくてもOK
音「あいす」=実物🍦=文字【あいす】
このまとまりを、見慣れていくこと、聞きなれていくことが大事です。
続きます
結城ルミ子
小児専門の言語聴覚士。大学病院や療育センターで18年勤務。現在はフリーで活動。
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