馬が生まれて8日目に診療所へ連れて行く。

そうすると、ときどき、診療所の枠場の前でじっとしていられなくて、抑えている私と七転八倒の格闘をすることがある。

8日目くらいになると、大体自分の思いどうりに動けるし、人が触る刺激に敏感になる。

また、じっとすることが今までないので、支柱にくくりつけられることに反抗する。

その日はかなり疲れて(人間が)、こんなんじゃ先が思いやられるなあ、と思うのだが、それは意外にもその日で終わることが多い。

その後種付けに行ってくると、うそのようにおとなしくなる。

種付けで怖い思いをするのか、種付け中に人に守ってもらったとでも思うのか、種付けの後、不思議なくらいコッコがおとなしくなる。

種付け後親が汚れを出して診療所へ行ったりすると、あの時あんなにうるさかった子馬が、わく場の前でじっとしている。

あばれても無駄と理解するのかもしれない。