今年もシロを想い終ります… | 化学物質過敏症&ガンになったカラポンの書いても委員会

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日々の気持ちや行動を、その日の感じるままに、音楽と共に呟いています♪自然に戻り自分らしく心のままに生活するため、終活しながら終の住処を探す旅をはじめました。

今晩わ

以下長文です…。

もう十四年前になります
我が家の飼い犬シロが逝きました

私が此処に越してきた時に
近所を放浪していた野良犬でした
紀州犬が入っているようで
というか
ほっそりした紀州犬のような
真っ白な犬でした

一部の人には、なついていて
一部の人には、とても狂暴でした

いつからか
我が家にも立ち寄るようになり
ご飯を食べたり、休憩したり

私が車で仕事へ出かけると
どこからともなく出てきて
私の車を、ずっと追いかけてきます
どこまでも、です

途中で引き返して
連れ帰ったことが何度もありました

ある日
シロがなついてる一人で
近所でお店をやっていたオバサンが
シロがお客さんを吠えるようになって
お客さんがかなり怒っている
このままだと何をされるか分からない
でも、自分の所はアパートで飼えない
しかし、このままにしておけないので
保健所に連れて行こうと思う…と。

それは酷すぎないか?

シロがなついていた人に
飼って貰えないかと頼んでみましたが、
ダメでした。

となると
もう我が家で引き取るしかありません
引っ越す前から飼っていた猫数匹と
越してから捨てられいた猫二匹がいましたが
飼うしかありません

ずっと野良犬で生活していたシロが
果たして飼い犬として生活できるのか

首輪をしてリードをつけ
散歩に連れて行かなくてはなりません
今まで町中を好き勝手に走り回っていたのに
庭で拘束された生活になるのは
シロに絶えられるのか

やはり、それは大変でした
首輪を付けることを嫌がりました
脱走を繰り返しました
毎日、首輪をつけたり外したり
散歩に行く時だけ首輪をつけました

リードをして散歩なんて
シロにとっては拷問です
家から30メートル歩くと動かなくなります
まったく動きません
なので抱いて連れて帰ります

そんなことを何回も何回も繰り返し
1年近くかかって
リードをつけて散歩に行けるようになりました
脱走もしなくなりました
顔つきも穏やかになりました
頭のいい、強い気丈な女性でした

シロを飼いはじめて暫くして
家の前に、大きなムクムクした犬が来るようになりました
毎日、朝から夜まで張り付きです

ある日、家の前を通ったオバサンが
あら?この子大五郎ちゃんじゃない?
この子、〇〇さんの犬よ…と

そこのお宅に連絡して
連れて行って貰ったのですが
また朝になると家の前に座ってる…🐶
そしてまた飼い主さんが向かえにくる
でもまた家のまえに…🐶

結局、我が家の飼い犬になりました(笑)
晴れてシロと一緒にいられるようになった訳ですが
我が家は大忙し、火の車


シロの狂暴さは直らず
家の前を人が通ると、狂ったように吠えます
その度に、庭に出てシロをなだめ落ち着かせていました

散歩もそうです
人とすれ違う時はリードを短くしていないと
飛びかかってしまいます
シロとの散歩は緊張感たっぷり(笑)
でも、最初の散歩訓練の時から
ずっと話しかけていたので
シロとの散歩は、私の頭がおかしいと思われるほど話してました
右に曲がるよ、止まってというと
その通りにしますし
寒いねー早く帰ろうー、というと
はや歩きで家に戻ろうとします

沢山、沢山話しました
色んな話をしました

病気になってフラフラになっても
シロは散歩をやめませんでした
15分の道のりを
1時間かけて歩きました
帰ろう…と言っても
やめよう…と言っても
シロは散歩に出て歩きました

シロが我が家にきて
ムクムクがきて
その後にチビがきました
チビは仔犬でした
たぶん捨て犬だと思います
朝起きて庭に出たら
シロの小屋の中で寝ていました
そして、我が家のワンコは三匹に…🐶

それぞれが個性的だったので
一匹ずつ日に2回散歩
合計6回です
母がチビを担当して
私がシロとムクムク…🐶
大変でした、大変でしたが、
私と母はワンコたちに運動させて貰って
とてもエネルギッシュになりました

シロが患って1年
大晦日に私の腕の中で静かに旅立ちました
私の目をジーっと見つめ
ゆっくり目を閉じました

病院で最期を向かえさせて
本当に申し訳ないと思っています
シロは他の人が触ることが出来なかったので
車に乗せることも、先生が触ることも
出来ませんでした
応診にきて貰っても、私がシロを押さえて
母が顔を覗きこんで
先生がササッと触れる程度です
それでも、私を振り切って先生に飛びかかろうとしてました

最後は動けなくなり、意識も朦朧としていたのか
車に乗せても、病院へ行って先生が触っても
シロは動かず苦しそうにしているだけでした

先生は家族との大晦日
かなりお酒も入っていたけれど
嫌な顔をせず診てくれました

そして、
病院でシロとお別れになってしまいました

今でも心残りです
ムクムクやチビや母がいる
大好きな家で最期を向かえたかっただろうに

車に乗ったこともないし
知らない場所、知らないニオイ、知らない人がいる所で…
きっと不安で怖かっただろう

私はシロに生きて貰いたいたかった
もっともっと、一緒にいたかった
もっともっと、一緒に歩きたかった

でも、それは私のエゴ
私の勝手な思いでしかなかったんです

ごめんねシロ
みんなに見守られて
そっと静かに逝きたかったよね…
ホントにごめんなさい

次の年、私は乳ガンになり
原因不明の後遺症に苦しみました
その次の年はムクムクが亡くなり
その次の年はチビが亡くなりました

何なんでしょう
これも運命なのでしょうか…。

大晦日は哀しいです
命の意味、価値、あり方を想います

動物は物ではありません
お金で買えるオモチャでもありません
あなたは
我が子を毒ガス室に入れることが出来ますか?

その子は
私たちと同じ心を持つ大切な命です

この世の中から
刹処分や虐待という
あってはならない愚行が無くなり
ペットショップ
動物園や水族館など
人間の欲のエサになるような物は
無くなって欲しいと思います

この世で人間ほど残酷で
恐ろしい物はありません…。

今日の日が
あらゆる物にとって
幸せであるべきです

小さな弱い命の明日のために
私たちは何をしたらよいのか
今一度、考えなくてはと思います✨