行ってきました、ゴスレ3回目。

お友達がとってくれた超観やすいお席。前日ホテル泊だったんだけど楽しみすぎて寝付けない・寝ても目が覚める。遠足前の子供みたいになってました(年のせいで睡眠浅いとか言わないで)。

お友達ありがとう。

 

念願叶い、萩原さん☓志音ちゃん☓美南ちゃん。

もうニヤニヤ笑いが止まらないですよね(不気味である)。

 

月曜のキャス変でガッツポーズで、その後美南ちゃんが一瞬宮田さんになり、未定を経て観劇回が美南ちゃんで確定したときはもう安堵のあまりにへたりこみましたよね(人間ほっとしたときも膝から崩れ落ちるらしい)。

 

そして膨らみまくった期待を裏切らず。

非常に納得のいく、素晴らしい舞台でした(前回観た後にWキャストはどう演じるんだろうなという個人的疑問の答え合わせががっつりできてものすごーく満足です)。

 

原作読んだ時に「グレイは萩原さんで観たい」と思いました。

劇団的には神永さんを推してくるのかなと思ったのが、その予想ははずれたけど(ご存じのとおりWは泰潤くん)。

さらにいえば個人的には阿久津さんでもいいんじゃない?って観る前は思ってたんですが(とにかく好きな役者を隙あらばつけたくなります)、実際に観たらワイヤーアクションがあるから阿久津さんではちょっとアレかも、とか(体格的・年齢的に負担が大きい。もっと前なら阿久津グレイあったと思う)。

なお、泰潤グレイは柔らかく甘い歌声で素敵なのですが、若さというか、お友達いわく「ツンデレ(風味強め)」(同意)。

 

萩原グレイは本当にお芝居と歌の融合が見事。

お芝居に歌が乗ってくる。キャラクターが確立されていて芝居が揺るがない、ほころびがない、ぶれない。

ミュージカルって歌がうまいことが前提だから、歌さえうまきゃいいんだろ的に歌の力に頼り過ぎちゃうように感じる役者さんもたまにいる中で、萩原さんは凄いなあと思う。

昔他の演目で一番最初に観たときは、やっぱりダンスの人という印象で観てたんですが、いつぞやのカシームでびっくりして。

歌がすごくいいの。ぐっと引きつけるというか、その場を一瞬にして制圧する圧倒的な華?

個人的な好みもあるのは分かってるんですが圧倒的に聴いていて気持ちが良くて感情が揺さぶられる(大好きで大好きでやまない西尾さんのカシームが観られなくなって、それなら萩原カシームが観たいと思うけど流石にもう無いんだろうなあ。西尾カシームが兄貴分なら、萩原カシームには包容力のある父性?叔父貴感?があったというか。Wキャストの醍醐味を感じさせられる二人だったのであります)。

大幅に脱線しましたが。

 

とにかく萩原さんのグレイは、チャーミングで、繊細で(裏切られた傷が根深くて)、かわいくて、せつなくて、でも色気たっぷりで、チャーミングで(それ別の演目な)。

いやこれもう、惚れてまうやろ、むしろコレに惚れない人はいるのというぐらい、とても魅力的。

青年として死んでゴーストになって200年弱?

だからいわゆる精神年齢が青年であったり、200歳ぐらいの達観した感じ・シニカルな感じもありと非常に複雑なキャラクターなんだけど、うまいよなあ・・・・と。微妙な枯れ具合ってやっぱり萩原さんぐらいでないと出せないのかもとか。

ああ、泰潤くんはそういう意味では自分の強みを活かしての別造形だと思った(みんな違ってみんないい)。

 

でもって萩原グレイは当然のように動きが美しい。

軽やかで優雅で。

目線の動かし方や間の取り方。

特にフローとのやりとりで脚本を書きたいという気持ちを打ち明けるあそこ、間の取り方と表情が絶妙できゅん死にするかと思った。

えーっと理想のグレイが目の前に居ますけど、いいんですか。

 

とりあえずどんだけ言葉を尽くしても萩原グレイの魅力は語り尽くせないと思うので、とりあえず観て下さいww

観た後したばらく「ヤバイ」しか出てこないぐらい、語彙復活できないぐらい素敵です。

 

でもってそれに相対峙する志音フロー。

お嬢様で天然で。信念をもって邁進する女。

こちらも素晴らしかった。

こうあって欲しいというフローが具現化。

真瀬さんのフローも良かったんです。

ただ真瀨さんは元々男役でいらっしゃる、長身であることを鑑みてか、あえて視線の配り方や動きなど、女性らしさを意識された?と感じられるところがあって、むしろそうじゃないほうがいいのになあ(好みです)と感じながら前回観てまして。

志音フローはそのままええとこのお嬢さんだけど天恵を受けて(能力を得て)、これこそ天命と思い、その知性と機転と快活さと努力で闘っていく等身大の有りようが、スッとなじんだんです。

自分の命が危険にさらされることについては、妙に肝が据わっているのですが(まあどうか私を殺してとゴーストに懇願し、ゴーストの誘いにのって絶望したら殺して下さいと約束するぐらいなんで)。

ラスト近くで、グレイがああなったことについて一気に感情を爆発させるアレがもう、すげえなあと。

先に観てるから筋が分かっているのに、あの時の志音フローの感情に一気に同調して涙腺決壊。

 

先に観ていたお友達が、志音フローは1幕さらっとというか、粛々というかそんな感じで演じてって、2幕で一気にまくります(そんな言い方はしていない)という趣旨でお話されてて。

見終わったあとの私、もう全力で赤べこぐらいに納得しかありませんでした。

1幕が全部前振り・伏線で(演劇とは大抵そういうものです)、2幕の大詰めあそこでどかんみたいな(説明が雑である)。

 

そして志音フローに対する萩原グレイの表情が本当に愛おしいものを見る目で、そういう視線を受ける客体としての志音フローが、もう納得するしかないというか、全肯定させてくださいの土下座ぐらいのりりしさと気高さと愛らしさがあって全面降伏です。いわゆるヒーローが素敵すぎると、ヒロインが力不足になったり、またその逆だったりということがあるのですが、いやあバチバチのガチの組み合わせだこれ。

 

萩原グレイ×志音フローのじれじれするこの緊張感あるラブストーリー。

孤独だった二人が出会って信頼関係を築いて傷を乗り越えて惹かれ合ってそれが愛になる。

作品を観るときに、制作者はきっとこれを伝えたかったのかなと想像出来る作品が好きです。

実際には違っていてもいいの。こうだよねって思える作品がいい。

ゴスレって本当にいいものですね。

 

おっとしめちゃう感じになったけど。

 

美南デオン。

個人的には原作読んだ段階で、美南フローでお願いしますとお友達に言ったら、いや、たぶん違うと思うと言われて。

実際蓋開けたら、いまのところこのデオンが出来るのは美南ちゃんと宮田さんしかおらんわと納得しちゃったんですが。

 

宮田さんも動きが本当に美しいし、以前よりずっとお歌がうまくなったなあと思うのですが(どんだけ上から)。

個人的好みで美南ちゃんは別格なのです。美南エスメラルダは個人的に殿堂入りです(もう意味不明)。

でもってデオンだ。

いやあ。もう(まだ語彙死亡中)。歌がうまい・演技がうまい・動きが美しい(みんな知ってる)。

ため息しかでない。

あそこの1曲まるまる動画で欲しい。

音源(CD)といわず円盤ください(CDは当然買う予定です)。

昔のソンダンみたいになんかヨー分からん超短いDVDあんなんでいいから、美南デオンだけノーカットでください(あんな訳わからんもん今更つくらんやろ)。

でも希望がもてるのはこれがオリジナル作品だということ。

原作者さんとかそのアタリとの折り合いつけば、円盤出せるかもしれないよね!

オリキャスで出そうぜ円盤!とりあえず配信はやろう(難しいんだろうな)。

そのあとにマルチアングルの円盤をオリキャスでよろしくお願いします(うん、でないことは知ってる)。

 

前回とは軍医長官が瀧山さんから野中さんに変わっていたり。

澁谷さんが平良さん、味さんが飯村くんになっていたりと。

でも恐ろしいぐらいに前回は前回でよくて今回は今回で違ってて素敵で。

どこがというのを上げていったらキリが無いのだけど。

 

なお鳥原女王は押さえるとこしっかり押さえた超王道な感じで素敵でした。

ただ、個人的にはきらら女王様がもうツボでツボで仕方ないので、是非今度見るときはきらら女王様降臨を願っていますww

 

本当に「劇団四季」らしい、すばらしく調和のとれた良い舞台だったなあというおおざっぱなまとめでごめんなさい。

 

どうでもいい余談・雑談

劇団四季はスター制をとっていませんので、役者個人のグッズというのもは制作されませんが。

萩原グレイと志音フロー、美南デオンのアクスタあったら買うなと本気で思った。

 

フロー(フローレンス・ナイチンゲール) 谷原 志音
グレイ 萩原 隆匡
ジョン・ホール軍医長官 野中 万寿夫
デオン・ド・ボーモン 岡村 美南 (30日,1日~4日)
宮田 愛 (31日)
アレックス・モートン 寺元 健一郎
エイミー 木村 奏絵
ウィリアム・ラッセル 長尾 哲平
ボブ 平田 了祐

【男性アンサンブル】
飯村 和也
中田 雄太
平良 交一
塚田 拓也
小林 清孝
木内 和真
渡部 斗希也
緑川 諒人
田邊 祐真

【女性アンサンブル】
鳥原 ゆきみ
持田 紗希
原田 真理
大岡 紋
村田 繭菜
竹田 理央
松山 育恵
馬場 杏奈
織田 なつ美(30日~2日)
黒柳 安奈(3日~4日)