蛎崎洋さんというカメラマンさんに撮影して頂きました。
ありのままを写してくれて
一番その人らしい姿を見つけようとしてくれるカメラマンさんです。
この日は休憩を挟みながら11時間くらい撮影しました。
最後のほうでいろんな思いがあり泣いてしまいました。
人前で泣くのは裸になるくらいいろんなものが剥がれた瞬間です。
いつもどれだけ過去や今の思いを見せても最後の一枚
そういうものが剥がれ落ちないようにしている私は
その一枚の分厚さは自分でも理解していました。
人との距離をどうしても縮められないのです。
開いてもまたすぐに閉じてしまうようなそんなものです。
そのまま写したので、泣いている姿を初めて撮られました。
その瞬間だけでもなにか、私らしさが前に出たのならうれしいです。
わたしにとって、今回の撮影は、自分の過去や今の現状
他人との距離、つながりを考えるいいきっかけになりました。
蛎崎さんは、写真を通して人に多くを与えることのできる人です。
人間を撮って人格を肯定したり、見えていない部分を引き出して渡してくれるような。
そういう手段を知っているし、選択し、実行できる方です。
私という存在は、とてもまだまだで、自分などちっぽけで
もっと他人や、目の前の出来事に感謝できる人になろうと、そう思いました。