本日の読書感想文



 

 



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高次脳機能障害『解体新書』

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あらすじ 


高次脳機能障害を負っても見た目は普通に見えてはいるが、実際は本人も家族もサポートする方もどのように対応すべきか正しい知識を持たずに漠然と後手後手の対処をするしかない毎日の生活を送っている人がたくさんいると思う。相談したくても誰に相談するべきなのかも分からない現状。


この本はこの病気に直面している方が、具体的にどのような事に日常生活や学校生活や職場で困難に直面しているのかが分かり、対処の仕方もしっかりと説明があり、目の前が開けたように感じれる本。


高次脳機能障害と一言で表されても記憶障害以外にピンと来ない私だったが、数多くの障害が幾重にも取り巻き、患者本人は苦境に追い込まれている事が認識できる。全部で253ページ。



グッときたポイント 


【本書の上手な利用法】と書かれた前説の部分に、高次脳機能障害への対応には、万能な特効薬などはありません,…小さなコツを積み重ねていくと、高次脳機能障害があってもスムーズに生活ができ、もっとハッピーに生きられるようになれると思います。とあり、更に、職場の方や学校の先生、施設指導員やヘルパーの方など、支援してくださる方たちに「私の障害の説明書です」と手渡していただくような使い方がぴったりだと思います。←この本で提案された対処の考え方は、ちょこっとしたコツが分かりやすく書かれていて、私も完読後には、上記のような使い方をしてみようと目論んでいます。

私にとっては、大切な娘の取り扱い説明書となった1冊となり、今月に入ってから毎晩熟読している。今後は私の考え方を改めて、できない事を必死に成長できるように促すのは止めて、高次脳機能障害を負っても病識も困難さえも記憶に深く留めること無くひたむきに生きている娘に優しく寄り添える母になりたい❗と思う。



こんな人におすすめ 


高次脳機能障害を理解し、サポートをしたいと考えている方に強く推奨します。