世界最古の折り紙の本「秘伝千羽鶴折形」から

様々な鶴の形を紹介しています。


「秘伝千羽鶴折形」についてはこちらをどうぞご覧下さい。

 

2. 花見車(はなみぐるま)

              

 

(狂歌) 志賀寺(しがでら)の上人(しょうにん)さへもその昔
        花見車の内に恋草

花見車は平安時代の風俗で花見に行く貴婦人用の牛車の事です。
小鶴は車輪に見立てているようです。


この狂歌は「志賀寺の上人の恋」を詠んだものです。
簡単に説明すると、80歳を越え偉いお坊さんである志賀寺の上人が、
花見車に乗った美しい女性(京極の御息所) 注:帝の配偶者

にあっという間に恋に落ちてしまいついには、彼女の住まい(御所)

にも押しかけてしまう。(ストーカー?)
思いは京極の御息所にも伝わり互いに歌を詠み交わした後、上人は
極楽往生したという話です。

 

どう解釈するかはお任せします。

 

初めてテレビでつながっている不思議な鶴を見て思わず目が釘付けに

なったのがこの花見車。

 

シンプルで可愛く♥折りやすいので初めて折るのにはおすすめの形です。

 

 

参考文献: 岡村昌夫著 「つなぎ折鶴の世界」