あなたは折り鶴にどんなイメージを持っていますか?
長く健康に生きる象徴でしょうか?
病気の回復を祈るものでしょうか?
オバマ前大統領が折った折り鶴
2016年5月に、アメリカ現職大統領として初めて広島を
訪れたオバマ前大統領自らが折った折り鶴を持参した事が
が大きく報道されました。
また2018年6月には、タイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟に
閉じ込められた少年たちの無事を祈り、クラスメートが3日で
1000羽の鶴を折ったとのニュースが流れました。
今では世界各地で、平和を祈り困難を乗り越える「ツール」として
折り鶴が折られています。
「原爆の子の像」
「折り鶴」が広く世界に知られ平和のシンボルになったのは、
広島の佐々木禎子(ささきさだこ)さんの物語がきっかけでした。
1945年8月6日、禎子さんは2歳の時被爆しましたがケガも
なく、その後元気で活発な少女に成長しました。
しかし9年後突然白血病を発症します。
彼女は「鶴を千羽折ると病気が治る」と信じ、1300羽以上の鶴を
折り続けました。
しかし、願いは叶わずわずか12歳で短い生涯を終えました。
禎子さんの死に衝撃を受けた同級生たちは、「原爆で亡くなった
すべての子どもたちのために慰霊碑を作ろう」と全国に呼びかけ
ました。
やがて子供たちにより募金活動が始まり、全国3,100校余りの生徒と
イギリスなど世界9か国からの支援により「原爆の子の像」は完成しました。
「折り鶴」は世界へ
「サダコと折り鶴」の物語は日本より海外でよく知られています。
今も「原爆の子の像」には日本だけではなく世界中から折り鶴が
ささげられています。