折り鶴
折り紙は日本伝統文化の一つです。
子供の頃折り紙で遊んだ経験がある方が多いのではない
でしょうか。
その中で折り鶴は日本を代表的する折り紙です。
写真はジャパンブルーの有松しぼりの扇子と折り鶴
「鶴は千年亀は万年」と言われるように、長寿でめでたいたとえ
として親しまれてきました。
また鶴は婚礼などの慶事に吉祥文様として現在でも使われています。
鶴が長寿のシンボルであることから、病気の回復、災害被害者や
スポーツチームへのエールを届ける品として贈られています。
折り鶴がいつから折られるようになったのかは、はっきり
わかりません。
2017年に3羽の折り鶴が描かれた「小柄(こづか)」
<注:日本刀につける名札みたいなもの> が
16世紀末~17世紀初めの作と鑑定されました。
現在のものとは形が少し違いますが、安土桃山時代の終わり
1600年前後頃には折り鶴としてすでに存在したようです。
折り紙は、江戸時代になり世の中が安定すると町人の間に普及し
特に女性の人気を集めました。
折り鶴は正方形の紙があれば特別に習わなくても折れるため
広まりました。
元は武士の間で誕生したものが次第に女性や子供に広がって
いくのは興味深いことです。