日本刀「村正」をご存知でしょうか?

刀剣に興味がない方でも「村正」と言えば徳川家に仇なす妖刀として聞いたことがあるのではないでしょうか?

「村正」のルーツは桑名なのです。

 

NHK総合3月6日(金) 午後7時56分~  金とくで「村正」について放送されます。

  「漆黒の村正 よみがえる名刀」

 

        

 

 

「妖刀」として知られる日本刀「村正」。三重県桑名市の神社には、戦火を避け全身が黒く塗られた「漆黒の村正」が

納められている。本来の姿を取り戻すまでの1年間を追う。

【語り】風間俊介,【語り】下和田ヒロキ

 

(NHKのホームページより)

放送エリアは東海地方と北陸地方(愛知・岐阜・三重・静岡・富山・石川・福井)の予定ですが変更の可能性もあるとのことです。

 

そこでちょこっと豆知識

村正は

三重県桑名を拠点に、室町時代中期頃から6代以上続いた刀鍛冶の名跡です。千手観音の申し子を自称したことから、

別称「千子村正」(せんごむらまさ)と呼ばれました。村正ブランドは江戸時代初期まで続き、江戸時代になると「千子」と

称するようになりました。

 

妖刀伝説

村正は切れ味鋭くかつ丈夫な実用刀で大量生産されたためお手頃価格で購入できました。戦国時代にはすでに高名でしたが,

村正を有名にしたのが徳川家康にまつわる妖刀伝説です。家康の祖父松平清康(まつだいらきよやす)、父松平弘忠(まつだいら

ひろただ)を謀反により二人の命を奪い,さらに家康の嫡男松平信康(まつだいらのぶやす)が切腹の時の介錯(かいしゃく)に

使われたのが村正でした。

しかし,家康は村正の刀を愛用し,決して手放なさかったと言われています。この村正は名古屋市の「徳川美術館」に収蔵

されています。尾張徳川家に継承されていることこそ家康が村正を忌み嫌っていなかった証拠です。

妖刀伝説の真相

家康の本拠地だった愛知と村正の拠点だった三重は直線距離で約50キロという地理的に近い位置関係にあるので,

村正を容易に手に入れることができたと思われます。家康をはじめとして多くの武士が村正の刀を持っていたため,

村正によって様々な悲劇が起こったのが真相のようです。

 

神宝「村正」の美を 永遠に

「村正」を神宝として所蔵する桑名宗社(春日神社)では忠実な「写し」を制作し、神社の施設内での常設展示を行う計画を立てクラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけています。興味がある方は下記のアドレスまで。「宝刀村正写し鍛錬打ち始め式(3月29日)」で刀剣の鍛錬体験に参加する他,「限定の御朱印帳」、「村正のペーパーナイフ」などいろいろ返礼品があるようです。

クラウドファンディングプロジェクト概要

プロジェクト名:桑名総鎮守 桑名宗社(春日神社)への「宝刀村正写し」奉納プロジェクト

支援募集期間:2020年2月7日(金)19時 ~ 3月22日(日)
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/226472

 


宝刀村正 特別公開

展 示 品 宝刀村正 2振 宝刀正重 2振 短刀村正 2振
     本多家笹穂槍・本多家脇差 
開催期間 令和2年3月28日(土) ~ 4月4日(土)まで
開催時間 9時 ~ 16時30分 まで
入 場 料 無料
 

新型コロナウイルスの影響によって変更の可能性があるので事前にご確認ください。