夕食の時間です。

お品書きはひとつ前の記事を見てください。

ワンドリンクが付いたプランなので白ワインとスパークリングワインのロゼを注文しました。

初めにお膳が運ばれて来た時に箸が濡らされていた。
茶事に習ったスタートでした。

一汁三菜
 飯  武川四八米
 汁  雛仕立て うずみ豆腐 小豆 芥子
 向付 魚味放香 煎り酒

七草粥です。
さっぱりしていました。

小豆とカラシが載った豆腐の酒粕汁です。
甘酒みたいなお味ですがお出汁と素晴らしいマリアージュになっていました。
お豆腐と小豆が合うとは思いませんでした。

鯛の昆布締め風
旨味の塊だそうです。
お酒を飛ばしたものがベースの下味に浸けて食べます。
酢漬けの菊も添えられています。

煮もの椀
 花弁もち 寒鰤 大根 牛蒡 人参 うぐいす菜 柚子

花びら餅 ぶり大根のお吸い物です。
お出汁がクリアでぶりの処理が完璧です。
生臭さがなく、大根は柔らかく歯がなくても食べれます。
花びら餅は金時人参と牛蒡はlの歯応えを残してお餅と対象的な食感でした。
初釜に使われる花びら餅は味噌餡ですが
この花びら餅には味噌は使われていなかったです。

焼きもの
 乾徳山の天子炭焼き 丸 椎茸 山椒みそ

天子(あまご)は頭から食べれました。
生臭くなくて美味しいです。
椎茸は旨味がありました。
さつまいもは甘いですが柔らかくなく、
しっかりした火入れでしたが食感がとても良かったです。
山椒味噌がまた美味しいです。
山椒味噌を肴にお酒が進みそうです。

陶板
 甲州味めぐり 甲州牛 ワイン豚 信玄鶏 クレソン 柚子こしょう

蓋の絵柄が違います。



甲州牛 ワイン豚 信玄鶏の全てが美味しいです。
このままでも食べれますが陶板で火を入れると香りが良くなります。
独特な臭みも無くて味がストレートにきます。
牛の油もちょうど良く赤身の美味しさもあります。
豚肉はとても柔らかいです。
鶏肉はさっぱりしていますがしっとりとしています。
全てのお肉が旨味の塊です。

強肴
 数の子と菜の花昆布〆 糸賀

菜の花の苦味、土佐酢のまろやかさ、まぐろぶしのこくが
数の子と良く合っているそうです。
数の子はコリコリして歯応えがよく味と食感がハーモニーを奏でており、
お酢で締まっています。

箸洗い
 大福茶

大福茶に甲州小梅と結び昆布が入っていておめでたいです。
私は昆布茶が苦手なのでパパに飲んでもらいました。

ワインを飲み終わったのでジュースを注文しました。
左、ブドウジュース 右、ラ・フランスジュース

八寸
 俵小鉢 黒豆 祝鯛小鉢 小鯛の松前漬 海老黄身寿し 千枚かぶ とんぶり 鶏の松風 花もち


黄身がご飯の代わりで甘く、海老、酢漬け蕪、どんぶりと重なっています。
どんぶりの塩気で全体が締まっています。
黒豆は甘さ控えめで良く炊けていました。
鶏は旨味が凝縮されており、食感も良かったです。
小鯛は美味しかったそうです。


湯葉ごはん
 粒唐墨 いくら べっこうあん
香のもの
 季節のもの
湯斗
 焦がし湯



湯葉ご飯はカラスミ、湯葉、あん、イクラが載っています。
ご飯は美味しいです。






こがし湯


こがし湯は塩味でした。
とても香ばしいです。

お干菓子
お薄
水菓子


干菓子は鶴亀の紅白です。
御目出たい干菓子です。

お薄

デザートは信玄アイスといちご、ころ柿です。
ころ柿は干し柿でとても上品な甘さです。
信玄アイスはアイスの上に求肥ときな粉、黒蜜をかけて頂きます。
ちょっと甘めです。



全体に上品であり、和食の基本のお出汁が美味しいです。
食感や嗅覚も動員して楽しませてもらいました。

茶事に則っていますが自由な発想もあり
とても満足出来る夕食でした。