ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズ | 月船さららオフィシャルブログ「サララテキカタルシス」by Ameba

ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズ

今日はこの音楽をよく聞いた。
一年前、丁度震災のときにこればかり聞いてた。





旦那くんは体調を崩したので、早めに就寝。
で、私もお風呂に入って寝ようかしら、と思ったところ、気になる一冊が目に止まり、ついつい読んでしまった。

「ジョン・カサヴェテスは語る」


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私の大好きな映画「こわれゆく女」について書かれたところを読む。
監督カサヴェテスと主演のジーナは夫婦。ジーナは私の大好きな女優。
これ、本当は舞台の戯曲だったんだって。
でも、ジーナがこの役を毎日なんて出来ないって言って、映画になったんだそう。
どうして毎日出来ないか、それはあまりに精神不安定な役だったから。
そして、彼らには3人の子供もいる。
たとえ、映画だとしても、彼らは週6日、13週間も撮影したんだからそれはもう公私ともに大変だったでしょうね。
しかも、お金はない。自分の家を抵当にいれて撮っていた。
役者も仲間を集めて、素人も交えて。
二人の家族にも出演してもらって。
ギャラない覚悟で、みんな集まっていた。
正しい姿ですよね。正しい映画人魂ですよね。
狂人すれすれでなくては、こんな素晴らしい映画撮れませんよ。
捕まる寸前の映画人も多いですが、
私も被害被った事もありますが、
一概に非難できない気持ちもありますよ。
カサヴェテスは普段からジーナの言葉をテープにとっていた。
その言葉を膨らませて戯曲にリアリティをだそうとした。
こんなことする夫、かなりうっとおしい。
でも、うっとおしいけど、とてつもなく面白い。
リハーサルを重ねて重ねてシーンを撮る。
偶然などない。でも、役者のすることは全部指示したものではなく、役者から出た物らしい。
映画を見ていて、とてつもなく鷲掴みにされる不思議な台詞も仕草も服装も、どうしてダイニングにソファーベッドで寝てるのかとか、そういう積み重ねで役が本当に生きているとしか思えなくなる。
とんでもないね。
この映画では女の武器であるかわいらしさを取り払ったとかいていたが、その結果、ジーナはとてもチャーミングだった。わたしには少女のようにみえた。
私が大半の子役が嫌いなのは「あたし可愛いでしょ」があからさまだから。
大人ならまだ許せるけど、子供のそれはもう酷い。
母親のせいよね。かわいいそうな子供。
でもまぁ、女優は綺麗に映ることもできて、
それでいて、綺麗を全く棄てる事が出来る人が素敵だわね。
映画では長い時間みんなで食事してるだけのシーンがあるんだけど、
普通退屈しそうなそのシーンが、本当におもしろくじっとみてしまう。
ああ。
本当にいい映画だったな。



さて、我が家のお花がいよいよ自力で形をたもてなくなったので・・・




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カフェクレームではなくカフェローズ?
あ、これ薔薇じゃないか。


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もはや美味しそう。





さて、お風呂はいるとするか。


旦那くん、インフルエンザじゃありませんように・・・