我が家のアイアンバタフライ | 月船さららオフィシャルブログ「サララテキカタルシス」by Ameba

我が家のアイアンバタフライ

私のうちの壁には鉄で出来た蝶がとまっている。

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アイアンバタフライ

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この重い鉄の羽根で羽ばたくのはどれほど大変なことかしら。




映画監督で「10年映画が撮れなかった」
とか、岡本太郎が「パリでの3年では絵が描けなかった」とか、よくそういうの聞くけど、
それは環境的なことか、心情的なことかどちらなのかしら。
小説が書けなくなって自殺した作家もいるもんね。
岡本太郎がその3年のうちに自殺しないでくれて、本当に良かった。

「魂かけて本当にしたいこと」今でも探している人がいる。
昔から「演じる」ことしか目標のない私には
今だに、それを模索しているという事自体に感服してしまう。
妥協したほうが楽だと思うもん。
「自分の本当の姿」なんて疑ってかかるべきだね。
女優よりやりたい事が見つかれば辞めてもいい。それくらい「女優」なんてものに疑ってかかってて丁度。ただ、幼い頃からたまたまそれを超えるものに出会ってないだけ。
今は「女優」しか面白さを知らないし、ここまで知るとなかなか棄てれませんが。
いや、面白いからとかじゃないね。
もう、ここでしか無理なんです、生きてくのが。
経済的な問題ではない、心の問題。
それだけ。


昔「男役トップスターを目指しますか?」と聞かれて、
「いえ。娘役のほうが私が輝けるなら転向するし、自分が一番活かせることをしていたい。」と答えて、「それは宝塚の若手スターらしくないからよくない答え」と指摘されたことがある。
ふーん。

こんなのもあった。
「一日だけ、宝塚のトップスターになるのと、木村拓哉の相手役するのだったらどちらを選びますか?」
そんなの木村拓哉さんの相手役に決まってるでしょ。
私、木村さんのファンではありません。
でも一日だけトップスターやってなにが楽しい。
木村さんの相手役を一日だけならそれは面白そうではないか。
でも、やっぱり後で注意された。


ふと、過去の自分のブログを読みたくなって読んだ。
アメブロ以前のブログ。
あんまり今と変わらないね。書いてる事。
今の方が、ちょっと醒めてるけど。
昔の写真がハツラツとしていて、我ながら眩しかったです(笑)


宝塚辞めて、最初の舞台の楽屋で。

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若い。
あんまり変わらないか。



今年は出演映画が今のところ2本公開されることになってますが、
今年の2本はなんかちょっと違う傾向とゆうか、
私が行きたかったところのストライク2本です。
すこしづつ、すこしづつ、宝塚出身として、戦って、受け入れて、ここに来た感じがあります。
昔から映画が好きだったけど、舞台芝居、男役芝居が染み付いている、あるいはそういう先入観から入られてしまう私が、映画に出れるなんて、正直退団のときは思っていなかった。

だからいろいろ考える。

ああー。
最近、旦那くんと「出来るだけ映画をみようではないか」と、
いい映画をいろいろ見ています。
つまんなであろう話題映画も見ています。
それで、私はもやもやしているのです。
とにかく悔しいのです。
邦画、勿論好きなのは沢山あります。
でも、このままじゃ、邦画はお金持ち道楽だね。
お金持ちだけが作っていたら、もうつまんない物ばかりになってしまうね。
日本はとくに面白くない人達にお金が集まりがちだしね。
洋画は、とんでもなく良い作品が沢山あるね。

結局、お金と経験と立場が人を育てるというのが現実だ。
ならば、この悪循環、どうすりゃいいの。

それと自分にももやもやしています。
まあ、それは仕方ないことです。
そういうものです。


だから、話は一番最初に戻りますが、
何年も自分のしたい事を出来ない事に耐えることや、
自分のしたいことが見えないことに耐えることは、
想像を超えた辛さがあるのだろうな。
重い重い、鉄の羽根。
なんとか動いて羽ばたいてくれと願う日々。


では行ってきます。






追記//行くってのはパリではないです。。。パリは来月です。すみません、ややこしかったですね。