中島桃果子ちゃんデビュー作を読み、カフェで泣いた私。 | 月船さららオフィシャルブログ「サララテキカタルシス」by Ameba

中島桃果子ちゃんデビュー作を読み、カフェで泣いた私。


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中島桃果子ちゃん!

作家デビュー作、「蝶番」、本当に素晴らしかった!!


metroの舞台終わってから、ちょっと「読まなくてはいけないもの」が多かったため、発売から遅ればせながらではありましたが、今読み終えました!


最初、カフェでコーヒー飲みながら読んだりしてたんだけど、予期せぬところで「じわ~」と涙があふれるので、これは恥ずかしいと思い、家で読むことにしました。


ストーリーはこんな感じ。

東京に今年三度目の雪が降った日、四姉妹の長女・艶子は家出した。意味不明のメモを残して。姉妹の語りと日記から浮かび上がってくる、四人それぞれの息苦しさと生きにくさ。「わからないもの、としての人間がちゃんといて、瑞々しく、ときに鋭く、切り込んでくる」と江國香織さんが一人で選考し、世に送り出す長篇小説。


4人の姉妹それぞれの気持ちがすごく繊細に自分に突き刺さる、女にしか書けない小説だと思った。

特に長女の「艶子」は私自身にも境遇がにてるから、親とか世間とかとのかかわり方の微妙なすれ違いの悲しさとかはとても理解できるし、あるいは、私は次女でもあるから、下の姉妹の気持ちも突き刺さる。

「ごめん」の一言の言えないときの小さな罪悪感とか、相手と理解し合えなかったときに感じる小さな溝のせつなさとか、そういう、小さな心の揺れが上手く繊細にかかれてて、私はモカちゃんのファンになった。


モカちゃんは出身中学が一緒。

でも、年は微妙に離れてて、実際重なってないんだけど、ひょんなことから知り合いで、最近久しぶりに再開した。

そして、metro旗揚げで随分助けてもらった恩人。


モカちゃんが作家デビューしたことは同世代(?)として本当にうれしい。

いろいろ苦労してると思うもん。私同じく。

だからこそ、書ける小説なんだと思う。

なんて言うか・・・モカちゃん自身とても人の痛みのわかる子なんだろうと思った。


私は、完全に小説化中島桃果子を尊敬する。


いま、「小説新潮」にも「ソメイヨシノ」という短篇が載ってるとのこと。これも読まねば。

みなさん、絶対、この本、よむべし!!


中島桃果子ちゃんのブログはこちらhttp://mocatina.cocolog-nifty.com/